2020年4月から放送大学の教養学部「人間と文化コース」に入学して、これまで勉強してこなかった人文系の勉強を始めている。3年目前期が終わったので感想をまとめておく。
目次
3年目前期に履修した科目
何度か書いたけれども卒業を目標にしていないので、半期に2科目受講+1科目聴講を目安にしている。前期は情報処理安全確保支援士の勉強も並行していたので聴講はパスしたけど、今期は元のペースに戻した。というわけで合計3科目を学んでいたことになる。
放送大学に入学した目的は人文系の教養力アップなので、芸術系、哲学系、文化人類学系を中心に選ぶようにしている。
西洋音楽史(’21)
レジリエンスの諸相(’18)
- レジリエンスというテーマで分野学科横断的な講義が集められていて、知的好奇心が満たされる良い講座だった。私は科目履修しているのでテキストも読みながら受講したが、テキストが無くても十分に学べそうな印象。興味がある人は放送でチェックしてみると良いかもしれない。
- エンジニアリングの領域でも、ビジネスでも「レジリエンス」という単語はよく耳にするし、場合によっては重要なテーマになることもある。この「レジリエンス」とは何かということについてよくわかる。様々な学問分野において、レジリエンスの定義はさまざまであるということ、そして研究ではどのように考えられているのかを把握できるのが良い講義だった。
- 一番なるほどと思ったのは、災害時のレジリエンスモデル(フレームワーク)で、これはもう少し整理してブログに書いておきたいところ。いろいろな応用が効きそう。
心理学概論(’18)
- この科目のみ、履修ではなく聴講(テキストだけ購入して講座を視聴のみ)したもの。放送大学の「心理と教育」コースの導入科目である(私が所属しているのは「人間と文化」コース)。
- 導入科目ということで学生が今後どの分野を学んでいくか判断できるように、心理学の各分野を紹介していくという構成なのだが、これが自分にとっても大変に良かった。
- 仕事においても、さまざまな場所で「心理学」的な要素は大きく関わってくる。エンジニアの立場で身近なのはメンタルヘルスの問題である。またそれ以外にも心理的なバイアスだったり、教育・育成という話も関わってくる。そういった身近な心理学的な話題が、実際には学術的にどう取り扱われているのかということが総合的にわかる講座だった。
- 文化心理学の説明は特に興味深かったので、ブログ記事を別に書いていた。
来期(3年目後期)の予定
以下を履修予定
- 現代の危機と哲学 (放送大学教材)
- アメリカの芸術と文化 (放送大学教材)
- 中高年の心理臨床〔新訂〕 (放送大学教材) (これは聴講にする予定)
うーん、あと実は数学関連の科目も見たいのだけど、10月に情報処理技術者試験も受ける予定なので、それ以降にスタートするかなという感じ。