2020年4月から放送大学の教養学部「人間と文化コース」に入学して、これまで勉強してこなかった人文系の勉強を始めている。最初の半期が終わったので感想などをまとめてみた。
学期はじめに書いた記事はこちら。
agnozingdays.hatenablog.com
1年目前期の感想
- 授業は4月からスタートであったが、実際には印刷教材とオンラインサービスのIDが発行された3月から受講を開始した(放送内容はスタート時点ですべて視聴可能)
- 毎週末に受講科目を視聴した。科目に応じて予習または復習を実施してた(詳細は後述)。
- 5月に通信指導(ミニテストを実施して提出する)、7月に試験を実施。なお試験は当初、各地にある学習センターでのオンサイト試験を予定していたが在宅試験への切替となった。
- 在宅試験はCBTというわけではなくて、単に自宅で試験問題を解いて解答用紙を郵送するだけ。なお元々オンサイト試験でもテキストとノートが持込可なので、通常の試験より大きく有利になったということはないような気がする。
- 7月に試験が終わって夏休み期間(8~10月)になったが、自分はこの期間に興味のある文化人類学系の授業を追加で聴講した(履修登録をしていないので当然単位にはならない)
- 8月下旬に成績発表(どちらもA評価で合格)
哲学・思想を今考える

- 作者:孝至, 魚住
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: 単行本
- 哲学・思想系の導入科目。これはレベルとしては初級に該当する
- ラジオ講座のため画像コンテンツはなし。ほぼ教科書の朗読を聞くオーディオブックのような授業だったのだけれども実はこれが良かった。特に後半戦から内容が難しくなるのでテキストを目で追うだけでは、ぜんぜん理解できないのですよ。目と耳を駆使して集中して学習したのは、ものすごく久しぶり。
- 受講にあたっては、予習は行わず、復習に時間をかけた。受講内容をノートにまとめたり、不明点についてネットで調べたりしてた。
- 近代哲学あたりから急激に難解になってきて、理解度もダウンした。ニーチェまではまだわかる。ハイデガーからは非常に厳しい。というわけで受講後に復習のために本を買ってしまった(まだ読んでいない)
- コロナ禍ということもあり、4月頃に講師の魚住先生からメールをいただけたのが大変に感動した。
西洋芸術の歴史と理論

西洋芸術の歴史と理論―芸術の深く豊かな意味と力 (放送大学教材)
- 作者:青山 昌文
- 発売日: 2016/03/01
- メディア: 単行本
- 美術系の専門科目、これは科目レベルとしては中級に該当
- テレビ講座かつ、各国美術館の取材映像やアーティストへのインタビュー等が大量に含まれており非常に素晴らしい。興味のある人は10月以降の後期放送を録画して見ることをお勧めするくらい良かった。教科書(印刷教材)は補足であり持っていなくても十分楽しめる。
- 「芸術とは何か」というテーマを下敷きに古代から現代まで各時代の芸術作品を俯瞰するという意味で、とてつもなく教養力が上がった。そして世界各地の美術館や建築を見に行きたい気持ちになった。
総合人類学としてのヒト学

- 作者:浩樹, 高倉
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: 単行本
1年目後期の予定
以下の2科目を履修登録した。前期に受講してみて、やはりラジオ講座よりはテレビ講座のほうが面白いということでラジオ講座の履修は取り止めている。

- 作者:孝至, 魚住
- 発売日: 2019/03/20
- メディア: 単行本

- 作者:哲也, 稲村
- 発売日: 2019/03/20
- メディア: 単行本
週末に数時間「放送大学の授業を受ける」という習慣ができて、普段仕事では使わない脳を使うのがエクササイズ的に楽しい。もちろん若干お金はかかるのだけれども(1科目 11K円。テキストのみだと3K円くらい)まぁ趣味としてはコスパいいのではないかと・・・(4.5年間はAmazon Studentに登録することによってPrime年会費が半額になる他のメリットもある)