勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

2018年下半期に読んだ本まとめ

2018年7月~12月に読んだ本のまとめ。カウント対象は期間中に読み終わったものに限り、読みかけの本は対象外としている。あと雑誌コミック類もけっこう読んでいるのだけれども、これは除外。

2018年下半期に読んだ本

2018年7月~12月に最後まで読み終わった本はこんな感じ。

  1. [asin:B01LPWS4X6:title]
  2. レッド・ドラゴン〔新訳版〕 上 (ハヤカワ文庫NV)
  3. レッド・ドラゴン〔新訳版〕 下 (ハヤカワ文庫NV)
  4. いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (集英社新書)
  5. 問題解決大全
  6. Linuxカーネル Hacks ―パフォーマンス改善、開発効率向上、省電力化のためのテクニック
  7. うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 【電子書籍限定 フルカラーバージョン】 (角川書店単行本)
  8. 生き物としての力を取り戻す50の自然体験 ―身近な野あそびから森で生きる方法まで (Make: Japan Books)
  9. micro:bitではじめるプログラミング ―親子で学べるプログラミングとエレクトロニクス (Make:PROJECTS)
  10. [asin:B016W4PU8O:title]
  11. ミライミライ
  12. The Site Reliability Workbook: Practical Ways to Implement SRE (English Edition)
  13. The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて
  14. 世界で800万人が実践! 考える力の育て方――ものごとを論理的にとらえ、目標達成できる子になる
  15. [asin:B00P0QOW3U:title]
  16. [asin:B00QWGZ718:title]
  17. メカ・サムライ・エンパイア (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
  18. 異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
  19. The Art of Monitoring (English Edition)
  20. 騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編
  21. 人体六〇〇万年史 上──科学が明かす進化・健康・疾病 (早川書房)
  22. Accelerate: The Science of Lean Software and DevOps: Building and Scaling High Performing Technology Organizations (English Edition)
  23. AI vs. 教科書が読めない子どもたち
  24. 業務システム開発モダナイゼーションガイド
  25. [asin:B015SSE15I:title]
  26. なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
  27. 方法序説 (岩波文庫)
  28. プロジェクト:シャーロック (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
  29. [asin:B06XP3GJ7F:title]
  30. [asin:B01934EF3Q:title]
  31. [asin:B078YJV9ZW:title]
  32. SIer脱出マニュアル
  33. もうすぐ絶滅するという紙の書物について
  34. 寺山修司青春歌集 (角川文庫)
  35. 知の仕事術(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)
  36. 人を動かす 新装版
  37. お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
  38. 鳥の巣の本 (絵本図鑑シリーズ)
  39. 理科の目で見るしぜんのふしぎ (進学レーダーBooks)
  40. 超動く家にて 宮内悠介短編集 (創元日本SF叢書)
  41. 系外惑星と太陽系 (岩波新書)
  42. パラノイアだけが生き残る
  43. NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く~
  44. 逆数宇宙 第2回ゲンロンSF新人賞優秀賞受賞作 ゲンロンSF文庫
  45. Optimizing Java: Practical Techniques for Improving JVM Application Performance (English Edition)
  46. 宇宙樹
  47. [asin:B074W6G31L:title]
  48. だまし絵を描かないための-- 要件定義のセオリー
  49. the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
  50. OKR(オーケーアール)
  51. スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選 (創元SF文庫)
  52. 桜井信一のわが子に教えたくなる中学受験 算数・国語
  53. Chaos Engineering [Book]
  54. Practical Monitoring: Effective Strategies for the Real World (English Edition)
  55. ――システム構築の大前提―― ITアーキテクチャのセオリー
  56. 自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書
  57. [改訂新版]プロのためのLinuxシステム構築・運用技術

オススメ文芸書編

蜜蜂と遠雷」「騎士団長殺し」などは過去のベストセラーでもあり期待通りに面白かったが、ここは古川日出男さんの「ミライミライ」を推したい。史実とは異なる戦後を迎えた日本を舞台にしたSF小説なのだけれども、音楽それもヒップホップが大きな役割を果たしていて、面白い。文章の勢いは往年の村上龍さんに近いものがあり、鋭い。読み始めると止まらなくなる類の小説だ。

ミライミライ

ミライミライ

オススメビジネス書編

まぁ流行り物であることも重々承知の上だが、やはり「ティール組織」はいま読んでおくべき本だろうと思う。本書以降のビジネス書は当然のように本書を引用していくだろうからである(すでに、現在読んでいるいくつかの本では既知の概念として扱われている)。

イラスト版が出版されたようだが、こちらは未チェック。

オススメ技術書編

この半期は割といろいろと技術書の類を読み切ったと思うが、有用度が高いという意味では、「業務システム開発モダナイゼーションガイド」がダントツだと思う。

ただ問題は、

  • 本書が本当に必要な層の多くは、本書をはじめとする技術書の類をそもそも読まない
  • 本書の良さを良く理解できる層は、そもそも本書を読まなくても大丈夫

というジレンマがあって、どうしたものだろうかというのが直近の悩みである。

この半期の振り返り

こちらの記事でも紹介いただいたのだけれど

ちょっと工夫して、今年から年額99$で洋書技術書に実質無制限にアクセスできるようにしている。そして技術書は極力原著で読むようにしている。といっても、わからない部分はGoogle翻訳等もフル活用はしているけれど。

最初は読書コスパの向上(一般書に比べて翻訳技術書は単価も高いので、年99$ならすぐに元が取れる)が大きな魅力だった。しかし現在はコストだけでなく、制限なく技術書にアクセスできるという事自体が大きな魅力となっている。

  • 現在読んでいる本で紹介されている参考書籍に、即時にアクセスできる
  • Web記事についても同様
  • 引用文について、原著で前後の記載まで確認できる

という点が素晴らしいのである。

というわけで来年は未翻訳の技術書類をもっと紹介できるくらい読めたらいいなぁ。