勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

2017年上半期に読んだ本からお勧め図書を選んでみる(文芸、ビジネス、技術書)

昨年に引続き、2017年1月~6月に読んだ本についてふりかえってみるもの。カウント対象は期間中に読み終わったものに限り、読みかけの本は対象外としている。あと雑誌コミック類もけっこう読んでいるのだけれども、これは除外。

2017年上半期に読んだ本を並べてみた

2017年1月~6月に最後まで読み終わった本はこんな感じ。

  1. [asin:B01MA4TKKN:title]
  2. 自分を立てなおす対話
  3. 一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる
  4. AIと人類は共存できるか?
  5. 考えない練習 練習シリーズ
  6. フェルドマン博士の 日本経済最新講義 (文春e-book)
  7. 想像ラジオ (河出文庫)
  8. 実践ドメイン駆動設計
  9. 紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
  10. 日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?
  11. 仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版
  12. 職場の問題地図 ~「で,どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方
  13. エターナル・フレイム (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
  14. 世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法
  15. よくわかる人工知能 最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ
  16. 東京どこに住む? 住所格差と人生格差 (朝日新書)
  17. レガシーソフトウェア改善ガイド
  18. サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か
  19. ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)
  20. いつも彼らはどこかに(新潮文庫)
  21. 動物園にできること──「種の方舟」のゆくえ(第3版)
  22. サマー/タイム/トラベラー1
  23. サマー/タイム/トラベラー2
  24. 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則
  25. 草間彌生わが永遠の魂
  26. 数学者たちの楽園: 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち
  27. 人狼城の恐怖 第一部ドイツ編 (講談社文庫)
  28. Cloud First Architecture 設計ガイド(日経BP Next ICT選書)
  29. ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント
  30. GIGAZINE 未来への暴言
  31. 人狼城の恐怖 第二部フランス編 (講談社文庫)
  32. [asin:B01M4J5B5X:title]
  33. 仕事の問題地図 ~「で,どこから変える?」進捗しない,ムリ・ムダだらけの働き方
  34. アイデアのちから
  35. 人狼城の恐怖 第三部探偵編 (講談社文庫)
  36. ピクサー流 創造するちから
  37. 人狼城の恐怖 第四部完結編 (講談社文庫)
  38. 会社を変える会議の力 (講談社現代新書)
  39. DevOps教科書
  40. サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

オススメ文芸書編

月並みだが、世界的なベストセラーである「サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福」は素晴らしかった。単に面白いというわけではなく、読書から得られた知識と刺激によって、自分自身に変化を感じるレベルである。

うちには小学校低学年の子供がいるのだが「これはなぜ?」の類の質問に対する解答力が本書を読むことで上がった。本書を読む前と読む後では答えが違っていると思う。
手に取るか迷っているのであれば以下などを参考に

オススメビジネス書編

読んですぐに実務に活かせるという意味で圧倒的なパフォーマンス感を感じたのはこの2冊。

どちらも、職場でよく議論される問題(いわゆる「あるあるネタ」)を扱っているのだが、ダイアグラムを用いて非常によく整理されているのが参考になる。というか、わたしはダイアグラムの多くを写真に収めてすぐにスマートフォンで表示できるようにしているのだけれども、これで相当に捗るようになる。

オススメ技術書編

先日書いた記事でも紹介しているが「レガシーソフトウェア改善ガイド」は良かった。あまり話題になっていない印象があるけれど・・・

この本のスコープは欲張りなもので、放置されたレガシーコードベースを、あなたの組織に価値をもたらす保守が可能で十分に機能するソフトウェアへと変身させるのに必要なことを、すべて伝授しようというのです。
ただし、この本に技術的な内容がないというのでは、まったくありません。本書は、Jenkins,Findbugs,PMD,Kibana,Gradle,Vagrant,Ansible,Fabricなどといった、広範囲なツールを扱います。数多くのリファクタリングパターンを詳細に取り上げ、モノリスからマイクロサービスにいたるさまざまなアーキテクチャにおける関連メソッドを論じ、コードをリライトするときにデータベースを扱う戦略も見ていきます。
レガシーソフトウェア改善ガイド

ビジネス的な理由から最近はDevOps関連書籍を読み始めている。「DevOps教科書」は読み終わって、様々な関連話題を統合するという意味では良かった。次は「The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて」を読む予定(Kindle版が発売されれば・・・)。

この半期の振り返り

写真を見ればわかるけれど、先月からFire HD 8タブレットを利用し始めるようになった。

Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) (第7世代) 16GB

Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) (第7世代) 16GB

  • 発売日: 2017/06/06
  • メディア: エレクトロニクス
読書に利用するメイン端末は引き続きPaperWhiteが主力で、タブレットは自宅ダイニングで本を読むときに利用する程度。あと通勤途中で混雑している時にはスマートフォンKindleアプリで読書の続きをすることもあるといった状況である。FireタブレットはPaperWhiteに比べればパワーがあるので快適なのだけれども重いので、読書はやっぱり専用端末が便利。ただ、技術書の類だとKindleストア以外(例えばオライリー)で購入するものもあって、PDF販売の場合はタブレットで閲覧するほうが便利(というよりPaperWhiteでPDFを読むのは非現実的)。というわけでなんとなく棲み分けはできている感じ。

なお決して強くオススメはしないけれど、世界最長の推理小説と言われている「人狼城の恐怖」は読み切る自信があればオススメ。もうトリックお腹いっぱいになれる。