勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

情報システムの再構築戦略についての現時点の理解整理

1月に公開されたIPA/SECさんの「システム再構築を成功に導くユーザーガイド」と、最近読んだ「レガシーソフトウェア改善ガイド」を踏まえて情報システムの再構築戦略について再整理してみる記事。再構築における、リファクタリング/リアーキテクティング/…

Kindleでケヴィン・ケリーの近著やSOFT SKILLSを始め技術書籍が50%オフ

久しぶりに割と広範囲にテクノロジー関連書籍が50%オフセールになっている模様。というわけで気づいたものを中心に紹介。 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則作者: ケヴィン・ケリー出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2016/07/27メディ…

音楽の所有をやめたことと、ケヴィン・ケリー〈インターネット〉の次に来るもの

ポエムの類。最近音楽の所有をやめたことと、最近読み終わったケヴィン・ケリー「〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則」について考えたこと。同書で語られるテクノロジートレンドは、割と実感に即しており、いろいろ考えさせられる。 …

フォードのエベレストプロジェクト

「ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント」で言及されていたシステム開発のトラブルプロジェクト事例「フォードのエベレストプロジェクト」について調べてみたメモ。2004年のシステム開発失敗事例の模様。ジョイ・インク 役職も部署もない…

ソフトウェア開発の失敗確率と、原因が上流工程にあるという根拠データを確認してみた

「ソフトウェア開発プロジェクトの成功確率は3割」「ソフトウェア開発が失敗する原因は、往々にして上流工程(企画とか要件定義)にある」という都市伝説(?)に関して。これを説明する際によく紹介される業界データがやたら古かったり、引用があいまいだと…

情報システムの障害状況ウォッチ(2016年後半)

SEC Journal48号で2016年後半の情報システム障害状況まとめが公開されたので読んでみる記事。いろいろあってすでに2017年も4分の1が過ぎてしまったので今更感もあるのだけれど。過去に書いた関連記事は以下の通り。 情報システムの障害状況ウォッチ(2016年…

日経BPさんKindleセールで「Cloud First Architecture 設計ガイド」など50%ポイント還元中

目に付いたのでピックアップ。日経BPさんの書籍がKindleで50%ポイント還元中の模様(あさって3/12まで?)。見逃しもあったかもしれないけど「Cloud First Architecture 設計ガイド(日経BP Next ICT選書)」など初めて大幅値下げとなった気がする(即刻購入し…

マイ仕事術2017を「マニャーナの法則」を読んでアップデート

ある時期から仕事術や手帳術に関する書籍は読まないようにしていたのだけど、いろいろなところで「マニャーナの法則」がオススメされたのでこの手の本としては久しぶりに読んでみた。いろいろと示唆があったので、整理してみる。仕事に追われない仕事術 マニ…

エンジニアのHR系(?)書籍などがKindleでセール中

昨日までもセールだったのだけど、値引率(ポイント還元含む)がさらに増えたようなので目についたものを紹介しておく。価格は変動するので購入時には確認いただきたい。その「エンジニア採用」が不幸を生む ?良い人材を見つけ、活躍してもらうには何が必要…

ソフトウェアにおけるアンチフラジャイルとレジリエンス

気になったキーワード「アンチフラジャイル」について調べてみた。また類似の概念「レジリエンス」との違いについての現時点の理解とそれについて思ったこと。 アンチフラジャイル 自分がこのキーワードを知ったのはInfoQの記事なのだけれども、Qiitaにも整…

祝復刊!Googleもホロウィッツも参考にしている「インテル経営の秘密」が手軽に買える

長らく絶版で入手困難だった、アンドリュー・S・グローヴの「インテル経営の秘密」が装いも新たに復刊されたのでご紹介。HIGH OUTPUT MANAGEMENT作者: アンドリュー・S・グローブ出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2017/01/11メディア: Kindle版この商品を含…

2016年下半期に読んだ本からお勧め図書を選んでみる(文芸、ビジネス、技術書)

上半期に引続き、2016年7月~12月に読んだ本についてふりかえってみるもの。カウント対象は期間中に読み終わったものに限り、読みかけの本は対象外としている。あと雑誌コミック類もけっこう読んでいるのだけれども、これは除外。 2014年に読んだ68冊からお…

カーゴ・カルト・ソフトウェア工学とか

そもそもソフトウェア工学が死んでいるという議論もあるかもしれないが、これとは別にカーゴ・カルト・ソフトウェア工学的な問題が拡大している実感があるので、それについて考えたことをちょっと整理してみるもの。国内で技術者教育の手法の主力となってい…

Kindleで翔泳社新刊「レガシーソフトウェア改善ガイド」含め、50%ポイント還元中(12/8まで)

表題通りAmazon Kindleで大規模セールになっているようだが、新刊「レガシーソフトウェア改善ガイド」も対象になっている点に注目。さっそく購入。 【Kindleポイント還元キャンペーン】翔泳社の技術書、ビジネス書、資格書など、約700点がポイント50%還元、…

Kindleで「熊とワルツを」他のデマルコ本、「ソフトウェア要求」などが50%オフセール中

観測の範囲で、ポイント還元により「熊とワルツを」他のデマルコ本、「ソフトウェア要求」などがAmazon Kindleで50%オフセール中の模様。先日書いたDIAの記事に興味があれば「熊とワルツを」を購入するチャンスかも。 DIA(デンバー国際空港)の自動手荷物処理…

DIA(デンバー国際空港)の自動手荷物処理システム

有名なソフトウェア開発の失敗事例(トム・デマルコの「熊とワルツを」では「ろくでもないソフトウェア開発の象徴」とも呼ばれる)である DIA(デンバー国際空港)の自動手荷物処理システムについて、勉強がてら整理してみる記事。名前は知ってたけれど、ちゃ…

情報システムの障害状況ウォッチ(2016年前半)

SEC Journal46号で2016年前半の情報システム障害状況まとめが公開されたので読んでみる記事。2015年度の分については以下のエントリを参照。生々しい話を読むと、自分がトラブルを引き起こす確率が減るんじゃないかと思っている。 情報システムの障害状況ウ…

ITエンジニアと法的要件の考慮

XP祭り2016で発表された「巷にはびこる間違ったUX論へのヘイトをぶつける集い」という発表をめぐる一連の議論を読みながら考えた事。ちなみにUXについては門外漢であるし、そこについての意見は無い。ただ、この中で出てくる「UXデザイナーは法律の考慮も行…

翔泳社さんの技術書がKindleでセール中の模様

定点観測結果。久しぶりに割と翔泳社さんの大型技術書が50%前後オフのセールになっている模様。 これですね。10/2まで。 半期に1度のエンジニア応援祭:電子書籍40%割引セール | 翔泳社 めぼしい、既読を中心におすすめのものをピックアップ。ディシプリン…

久しぶりにKindleで20%オフの大規模セールで技術書が買い時かも

昨日くらいから、Kindleで割と大規模にポイント還元が始まっている模様。20%ポイント還元。最近こういったセールの頻度が下がっている印象もあるので、要チェック。個人的な観測では「みんなではじめるデザイン批評」が初めてセール対象になったような気がし…

週報 / Snippetsのススメ

昔から習慣として「週報」を書くということをしている。最近発売された「 SOFT SKILLS 」という本を読んでいたら週報を書くことについて言及されていて面白かったので、「週報」についての自分の考えなどを整理してまとめてみた。 新しい会社に入るたびに私…

Kindle以外で気になる電子技術書籍をまとめてみた

主に自分用のメモ。セール等を活用してKindleではもりもりと技術書籍を購入しているのだけれども、一部の気になる書籍についてはKindle非対応、出版社独自に電子書籍化という場合もある。というわけで現時点で気になるKindle非対応の技術書籍をいったん整理…

プライムセール連携でSOFT SKILLS等技術関連本がKindleで50%オフのセール

本日のAmazon プライムセールの関連で、最近発売された「SOFT SKILLS」「リモートチームでうまくいく」などが割引+50%のポイント還元セールになっている模様。3日間限りというと7/15までかー。 【7/16追記】SOFT SKILLS以外の本は引き続きセール中の模様。購…

ソフトウェア見積もりと納期のいくつかの真実とウソ

ソフトウェア開発の見積もりと納期について言及されたブログ記事を見て違和感があったので掘り下げてみた記事。ソフトウェア開発の「見積もり」というと少なからずSIer臭がする。しかしSIerや日本のソフトウェア開発の現状を憎悪するからといって、見積もり…

2016年上半期に読んだ本からお勧め図書を選んでみる(文芸、ビジネス、技術書)

昨年に引続き、2016年1月~6月に読んだ本についてふりかえってみるもの。カウント対象は期間中に読み終わったものに限り、読みかけの本は対象外としている。あと雑誌コミック類もけっこう読んでいるのだけれども、これは除外。全般的には旬な本をぜんぜん読…

残念なレビュー、あるいはレビュアー心得

ソフトウェア開発におけるドキュメントレビューについて最近考えていること。漫然としたレビュー、残念なレビューにより生産性が大きく損なわれていることが多い。とはいえ、自部門組織でもうまく改善できているわけではなく、どうしたらよいか悩んでいるの…

ウォーターフォール型開発プロセスの有効性

牛尾さんのブログで問題提起している「私はソフトウェアの専門家としてお答えすると、ウォータフォールは何のメリットも無いというのが私の意見である」という件について、自称ソフトウェア開発の専門家として考えたことを書いてみる記事。近しい各方面から…

Kindleで50%オフ以上セールが始まったけど目新しい技術書が無い

どうやらKindleで50%以上オフのセールが始まっているようなのだけれども、目新しいものがあまり無い印象。とりあえず読んだ事のある中でオススメのものをピックアップしてみた。 高額技術書カテゴリー 【電子合本版】Code Complete 第2版 完全なプログラミン…

後進育成ついて考えたこと

「プロフェッショナルエンジニアは後進の育成よりも、自己の能力向上を優先すべきではないか」という意見を複数方面で見かけて考えたこと。管理者としての教育と、技術者としての後進教育は混ぜないほうがよいという意見。そしてエンジニアとして成長を望む…

KindleでPoEAA(エンタープライズアプリケーションアーキテクチャパターン)が28%オフのセール中他

GW後半からKindleで広範囲な20%ポイント還元セール中になっているのだけど、PoEAAについては値引きもあわせて28%ほどの割引になっている模様(10%値引きに対して20%ポイント還元なので)。技術書としては古典だけれど、未読で興味のある人はチャンスかも。エ…

最近のSIer論に想うこと

ここ数年、定期的にソフトウェア業界で盛り上がるのがシステムインテグレーター(SIer)のビジネスモデルに対する批判の話題である。いろいろと議論されるのは良いことだと思うのだけれども、自分の周りで不必要に不安を感じている人が多いのでいったん現時点…

IPA/SEC情報処理システム高信頼化教訓の2016/1~3の更新点を読む

IT業界(?)のトラブル情報を収集して、そこから教訓を抽出して公開するという取り組みをIPA/SECが行っている。わりと惰性でやっている感はあるのだけれど、2016年1月から3月までにいくつか教訓が追加されていたので目を通して感想を書いてみた。 情報処理シス…

Kindleで大規模セールで安くなった目ぼしい技術書リストアップ

Kindle技術書の定点観測結果より。30%~70%くらいの範囲で割引セール中の模様(ポイント還元を含む)。対象はこれからも変動あるような気がしている。割と高額な「エンタープライズアプリケーションアーキテクチャパターン」「ソフトウェアシステムアーキテク…

アーキテクチャ構築の原理 第2版を読んだ

「ソフトウェアシステムアーキテクチャ構築の原理 第2版」を読了した読書メモ。なお書籍版だと898g、616頁の大著をKindle版で手軽に持ち運べるのは有難い(もちろん、必要に応じてPCでも閲覧できる)。今後、何度も読み返すような本である。ソフトウェアシス…

ソフトウェア要求、The DevOps他がKindleで50%以上オフ以上のセール中(対象じわじわ拡大中)

定点観測したところ、ソフトウェア要求が50%オフ、The DevOpsが50%オフ+20%ポイント還元のセール中の模様。ちなみにどちらも自分でKindle Paperwhiteで読了済。特に支障なく読めます。 3/16追記:デマルコのデッドライン、ワインバーグさんの本、ソフトウェ…

情報システムの障害状況ウォッチ(2015年後半)、ポストモーテム

SEC Journal44号で2015年前半の情報システム障害状況まとめが公開されたので読んでみる記事。 前回記事はこちら。 情報システムの障害状況(2015年前半)あるいは検死解剖 - 勘と経験と読経 SEC Journal最新号の入手はこちらから。 SEC journal:IPA 独立行…

技術書の無料試し読み(Kindle/GoogleBooks/他)

技術書を図書館で借りようというブログ記事を見た反応。個人的にも公立図書館はフル活用していて、至急性の高くない「読んでおきたい本」は借りるようにしている。が、最近技術書は他の手段でも試し読みできることが多いのでそっちで読むことが多い。という…

「ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャ」あるいはパッケージソフトウェアの作り方

「ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャ」に関する読書メモ。ソフトウェアアーキテクチャ全般に興味があるので手に取ったのだけれども、同書はざっくり言えばパッケージソフトウェアの作り方に関する本である。なんとなく、このタイトルでは必要な人の手に…

PoEAAも対象。Kindleで翔泳社さんの技術書が44%以上オフのセール中!

現在開催されている技術者イベント、デブサミ開催に連携して、翔泳社さんの技術書がKindleで大幅なセール中の模様。ほとんどセールにならない近著「ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャ Object Oriented Selection Classics」も50%オフになっているので、…

デス・マーチ著者Ed Yourdonさんの『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読する(後編)

前々回、前回記事の続き。デス・マーチ著者のEd Yourdonさんが先日(2016/1/22)亡くなったとのこと。合掌。これを機会に同氏が2009年に公開し平鍋さんが和訳を公開している『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読してみた。この後編では「9.一貫性は才…

デス・マーチ著者Ed Yourdonさんの『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読する(中編)

前回記事の続き。デス・マーチ著者のEd Yourdonさんが先日(2016/1/22)亡くなったとのこと。合掌。これを機会に同氏が2009年に公開し平鍋さんが和訳を公開している『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読してみた。今回は「5.欠陥が下流に「漏れる」と…

デス・マーチ著者Ed Yourdonさんの『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読する(前編)

デス・マーチ著者のEd Yourdonさんが先日(2016/1/22)亡くなったとのこと。合掌。これを機会に同氏が2009年に公開し平鍋さんが翻訳した『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読してみた。同資料のサブタイトルには「この困難な時代だからこそ」である。…

IPA/SEC情報処理システム高信頼化教訓がバージョンアップ

以前にこのブログで紹介したこともあるIPA/SECさんの「情報処理システム高信頼化教訓」がバージョンアップして、都度アップデートされるWebコンテンツになった(以前は分厚い報告書体裁のPDFだった)。これは何ぞと言うと「トラブルの原因や防止策が業界内で共…

ブロックチェーン系記事ナナメ読みメモ

年末年始にブックマークに突っ込んでいた記事をまとめて読んだので感想を記録しておくメモ記事。 photo by ♔ Georgie R 世界の金融機関がフィンテックの本命としてブロックチェーン技術にこぞって投資する理由とは?(全3話中1話目) | コインテレグラフジャ…

Code Readingが紙も電書も販売終了? / 電子書籍化されても買えなくなる事がある

いつか読もうと思って購入予定リストに入れていた「Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法」が2015/12/31で販売終了になっていた。Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法作者: トップスタジオ,まつもとゆきひろ,平林…

デスマーチ対策を妄想する

はじめに書いておくがこの記事は冗談である。某所にてトラブル案件の防止策について議論した事がある。「トラブル案件発生の防止策を出しなさい」「あほか。必ずトラブルは起こる。何度でもな!」「むしろトラブル発生を前提として人間側を適応させたほうが…

ついにキター!ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャがKindleで50%オフ

わたしの知る限り10月の発売以来、初めてKindleでセール対象になったのである。ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャが50%オフになった。というわけで即刻購入。ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャ作者: ルーク・ホフマン出版社/メーカー: 翔泳社発売日:…

2015年下半期に読んだ本のふりかえり

昨年までは毎月読んだ本をまとめていたのだけれども、今年は趣向をかえてInstagramでカジュアルに読んだ本をキャプチャーするだけにしている。2015年も終わるので、これまで読んだ本を振り返ってみる。 2014年に読んだ68冊からお勧め図書を選んでみる(文芸、…

ソフトウェア要求、HARD THINGS、The DevOpsがKindleで60%オフ

定点観測で発見したが、一部の本がKindleで60%オフになっているようだ。高額技術書であるソフトウェア要求にいたっては実に4000円以上の値引き(一部はポイント還元)である。というわけで未読であれば購入のチャンス。ソフトウェア要求 第3版作者: カールウ…

障害発生時の対応フロー(初期対応、本格対応、再発防止)

タイムラインで目に付いたこの記事を読んで考えたこと。 障害対応方法 - システム障害と僕達はいかにして戦えば良いのか、障害対応について考えた - Qiita そういえば障害発生時の対応フローは、割と標準的なものが無いような気がする(不勉強で知らないだけ…