勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

ITエンジニア本大賞ノミネート本の「冒険の書」を読んだ

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第64回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。過去記事はこちら。さて、今回は「冒険の書 A…

「ソフトウェアアーキテクチャの基礎」を読む Part.3(完結)

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第63回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。過去記事はこちら。さて、今回は「ソフトウェ…

エンジニアリングモデルとコントラクタモデルと納期のはなし

牛尾さんの「納期がなぜ生産性をぶち壊しにしているのか?」という記事を読んで考えたこと。あるいはインターネットが屑情報ばかりになってしまう現象への個人的な抵抗。

「ソフトウェアアーキテクチャの基礎」を読む Part.2

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第62回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。過去記事はこちら。さて、今回は前回につづき…

「ソフトウェアアーキテクチャの基礎」を読む Part.1

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第61回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。今年も、たんたんとやっていきます。過去記事…

2023年に行った美術館・博物館展示のまとめとふりかえり

2023年に行った美術館・博物館展示をまとめてみる記事。instagramでライフログ的な記録はつけているのだけれども検索しにくいのでまとめてみたのと、ふりかえりをしようと思ったのだった。美術館や博物館に行くのは半分趣味だけど、年をとっても感性と知的好…

2023年下半期に読んだ本まとめ

2023年7月~12月に読んだ本のまとめ。カウント対象は期間中に読み終わったものに限り、読みかけの本は対象外としている。あとコミック、漫画雑誌類もけっこう読んでいるのだけれども、これは除外。 この6カ月では70冊の本を読んだらしい。2023年通年で読んだ…

2023年に買ってよかった老眼対策グッズ

2023年に老眼対策グッズを買ってQoLが向上したという話。遠近両用メガネと読書灯とアイケアグッズについて。 老眼マジでつらい もともと視力は良い(現在も裸眼で両目1.2)のだけれども、40代後半で老眼がひどくなった。最初は+1.0のリーディンググラスを愛…

Inside MSという視点で「世界一流エンジニアの思考法」を読んだ

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第60回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。過去記事はこちら。さて、今回読んだのは「…

詳解システム・パフォーマンス 第2版の16章ケーススタディと動画

要件定義などの調べものをずっとやっていた反動(?)で、ずっと読みたいと思っていた「詳解 システム・パフォーマンス 第2版」を読んでいる。ちなみに第1版も(事情により)かなり読み込んでいる。第2版はいろいろとアップデートされているので楽しみな本で…

Software Requirements Essentials(2023)をざっと読む

「ソフトウェア要求 第3版」の著者であるKarl Wiegersの新著が出ていたので、ざっと読んでみる記事(あるいは読んだ記録)。 「私はかつて、過去10年間でベストセラーになった要件エンジニアリングの本を10 冊を読んだことがあります。この1冊には、それらの…

システム設計の現実に触れる「SYSTEM DESIGN INTERVIEW」を読んだ

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第59回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。過去記事はこちら。さて、今回読んだのは「…

2023/11/14 Findyのイベントで要件定義に関して話します

先日公開した「実践要件定義入門以前」と「実戦要件定義入門」の記事からお声がけいただき、少し時間を貰って話をすることになった。X(旧:Twitter)がいろいろと壊れているので、ここでも告知しておく。findy.connpass.com先の記事で書かなかった(うまく…

「Gitlabを学ぶ」を読んだ

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第58回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。過去記事はこちら。さて、今回取り上げるの…

汎用的なデジタルリーダーシップ本としての「プロダクトマネージャーのしごと第2版」

先日、オライリーのSNSキャンペーンで当選して「プロダクトマネージャーのしごと 第2版 ―1日目から使える実践ガイド」をプレゼントいただいた(皆さんも根気強く申し込みましょう)。自分は普段プロダクトマネジメントを仕事としているわけではない(サポー…

実践要件定義入門

最近ネットを見ていると要件定義入門的な記事とか、あと要件定義は不要みたいな記事が目についたので思ったことを書いてみる記事その2。ITシステム開発における要件定義に関するあれこれ。本記事には前編があります。目次 要件定義以前 要件定義の進め方 IP…

おっさんエンジニアの放送大学教養学部に入学記録7(4年目前期終了)

2020年4月から放送大学の教養学部「人間と文化コース」に入学して、これまで勉強してこなかった人文系の勉強を始めている。4年目前期が終わったので感想をまとめておく。目次 4年目前期に受講した科目 より良い思考の技法(’23) 日本仏教を捉え直す(’1…

「スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ」をマネジメントの観点で読んだ

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第57回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。過去記事はこちら。さて、今回取り上げるの…

実践要件定義入門以前

最近ネットを見ていると要件定義入門的な記事が目についたので思ったことを書いてみる記事。ITシステム開発における要件定義に関するあれこれ。【2023/10/10追記】続編の記事を書きました。実践要件定義入門 - 勘と経験と読経目次 要件定義に関するおすすめ…

ふりかえりツールとしての「失敗マンダラ」(「DX失敗学」の感想)

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第56回。同僚と読書期日を約束することによって消化が捗るという仕組み。過去記事はこちら。さて、今回取り上げるのはちょ…

「人が増えても速くならない」と素朴概念の問題

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第55回。同僚と読書期日を約束することによって消化が捗るという仕組み。過去記事はこちら。さて、今回取り上げるのは話題…

2023年上半期に読んだ本まとめ

2023年1月~6月に読んだ本のまとめ。カウント対象は期間中に読み終わったものに限り、読みかけの本は対象外としている。あとコミック、漫画雑誌類もけっこう読んでいるのだけれども、これは除外。 この6カ月では62冊の本を読んだらしい。わりと平常運転すこ…

「要件最適アーキテクチャ戦略」の後半も読んだ。まずは正しくモノリスを作るDDDの本だ

読むのがホネな(積みがちな)技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第54回。常時、けっこうな量の積読があるのだけれども、知り合いと読書期日を約束することによって消化が捗…

最近読んだフィードバックに関する本を3冊紹介する

先日読み終わった「みんなのフィードバック大全」が面白かったのだけれども、ふりかえってみるとフィードバックというテーマの本は他にも何冊も読んでいた。おそらく深層意識のどこかでフィードバックに関する課題感を感じているのだろう(大げさ)。復習も…

「要件最適アーキテクチャ戦略」の前半を読んだ。難しいぞ

読むのがホネな(積みがちな)技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第53回。常時、けっこうな量の積読があるのだけれども、知り合いと読書期日を約束することによって消化が捗…

ウォーターフォールを殺しにきている書籍「継続的デリバリーのソフトウェア工学」を読んだ

読むのがホネな(積みがちな)技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第52回。常時、けっこうな量の積読があるのだけれども、知り合いと読書期日を約束することによって消化が捗…

Glenn Vanderburgの「Real Software Engineering」講演(2017)を見る

デッドライン読書会という企画で「継続的デリバリーのソフトウェア工学 もっと早く、もっと良いソフトウェアを作るための秘訣」を読んでいる(4月に入ったら感想を書く予定)。同書で紹介されていたGlenn Vanderburgの「Real Software Engineering」講演(20…

V字モデルの深淵を覗き込んで反省する:「単体テストの考え方(UTPPP)」を読む(後編)

読むのがホネな(積みがちな)技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第51回。常時、けっこうな量の積読があるのだけれども、知り合いと読書期日を約束することによって消化が捗…

おっさんエンジニアの放送大学教養学部に入学記録6(3年目後期終了)

2020年4月から放送大学の教養学部「人間と文化コース」に入学して、これまで勉強してこなかった人文系の勉強を始めている。3年目後期が終わったので感想をまとめておく。最近IT業界界隈でも放送大学に関する記事が増えてて興味深い目次 最近、技術者界隈でも…

エンジニア目線で「記者ハンドブック(第14版)」をチェック

SNSのタイムラインで「記者ハンドブック 第14版 新聞用字用語集」が話題だったので手に取ってみたら非常に良かった。現代では短文で明確なコミュニケーションをすることの重要性が高まっている。校正ツールに頼れば良いという考え方もあるだろうが、理屈を知…