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勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

ITエンジニアと法的要件の考慮

XP祭り2016で発表された「巷にはびこる間違ったUX論へのヘイトをぶつける集い」という発表をめぐる一連の議論を読みながら考えた事。ちなみにUXについては門外漢であるし、そこについての意見は無い。ただ、この中で出てくる「UXデザイナーは法律の考慮も行…

後進育成ついて考えたこと

「プロフェッショナルエンジニアは後進の育成よりも、自己の能力向上を優先すべきではないか」という意見を複数方面で見かけて考えたこと。管理者としての教育と、技術者としての後進教育は混ぜないほうがよいという意見。そしてエンジニアとして成長を望む…

アーキテクチャ構築の原理 第2版を読んだ

「ソフトウェアシステムアーキテクチャ構築の原理 第2版」を読了した読書メモ。なお書籍版だと898g、616頁の大著をKindle版で手軽に持ち運べるのは有難い(もちろん、必要に応じてPCでも閲覧できる)。今後、何度も読み返すような本である。ソフトウェアシス…

「ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャ」あるいはパッケージソフトウェアの作り方

「ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャ」に関する読書メモ。ソフトウェアアーキテクチャ全般に興味があるので手に取ったのだけれども、同書はざっくり言えばパッケージソフトウェアの作り方に関する本である。なんとなく、このタイトルでは必要な人の手に…

デス・マーチ著者Ed Yourdonさんの『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読する(後編)

前々回、前回記事の続き。デス・マーチ著者のEd Yourdonさんが先日(2016/1/22)亡くなったとのこと。合掌。これを機会に同氏が2009年に公開し平鍋さんが和訳を公開している『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読してみた。この後編では「9.一貫性は才…

デス・マーチ著者Ed Yourdonさんの『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読する(中編)

前回記事の続き。デス・マーチ著者のEd Yourdonさんが先日(2016/1/22)亡くなったとのこと。合掌。これを機会に同氏が2009年に公開し平鍋さんが和訳を公開している『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読してみた。今回は「5.欠陥が下流に「漏れる」と…

デス・マーチ著者Ed Yourdonさんの『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読する(前編)

デス・マーチ著者のEd Yourdonさんが先日(2016/1/22)亡くなったとのこと。合掌。これを機会に同氏が2009年に公開し平鍋さんが翻訳した『ソフトウェア工学で大切な10の考え方』を再読してみた。同資料のサブタイトルには「この困難な時代だからこそ」である。…

アーキテクチャ構築の原理 第2版での変更点を確認した

諸般の事情により積読していたソフトウェアシステムアーキテクチャ構築の原理 第2版を読み始めた。といっても同書は第1版を一度読んでいたので、まずは更新箇所の確認だ。ちなみにKindle版をセールで買いました。このバイブルをいつも持ち歩ける幸せ。ソフト…

ITエンジニアの業務時間外の学習

時間外学習に関するブログ記事がタイムラインで目にして考えたこと。ちなみに業務時間外に学習するかどうかは趣味の問題だと思っている。 101回死んだエンジニア: 業務時間外で勉強をしなければいけない理由 業務時間外の勉強が必須なんてことはない IT業界…

IT人材白書2015ナナメ読み

無料だし、自分が属する業界に関する分析記事なので読んだのだ。「自分の仕事を憎むには、人生はあまりにも短い(ジョエル・スポルスキ)」だからこそ。 プレス発表 「IT人材白書2015」を発行:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 IPAが「IT人材白書2015」を…

ソフトウェアエンジニアのコンピテンシとか倫理とか

自戒を込めて。割とこだわっているソフトウェアエンジニアのコンピテンシと倫理について。「IPA/SEC Journal に寄稿: ソフトウェア品質プロフェッショナルに求められる専門性と倫理性: 知識、スキル、コンピテンシ、倫理綱領 | Reliable Software Engineerin…

ラーニング・アニマルの道

書籍「How Google Works」を読んだ(良い本)。同書の中で、学習し続ける人のことを「ラーニング・アニマル」と読んでいて面白かった。自分が「ラーニング・アニマル」かどうかはわからないけれど、割と勉強は好きなほうなので、どうして自分がそうなったのか…

後輩に勧める10冊の本(SIer勤務で固めドメイン・受託開発やってるエンジニア向け)

いわゆるエンプラ(笑)技術者向けにお勧めする本をまとめてみた。というか某方面からピックアップの依頼を受けて考えたもの。SIer勤務でお固めのドメインの受託開発に従事しているエンジニア向けになっていると思う。世の中的には「エンタープライズ」とか…

職人プログラマは顧問プログラマになれるのだろうか

「顧問プログラマ」という概念に関する雑感。以下のブログを読んだ感想。職業倫理について。短め。 顧問弁護士や顧問税理士のような「顧問プログラマ」という仕事と働きかた | Social Change! photo by Coda2 顧問(こもん、英語: adviser、counsel、of coun…

ディジタル作法と魔法使い見習い

カーニハン先生の「ディジタル作法 −カーニハン先生の「情報」教室−」を読んで考えた事について。本書は非技術者向けに書かれたコンピュータに関する本である。しかし、職業ソフトウェア技術者のどれほどが本書に書かれている事を理解しているのだろうか。魔…

アドレナリンジャンキー

今年最初のエントリー。未読だったデマルコの「アドレナリンジャンキー」がKindleで半額になっていたので読んだ(まだセール中のようだ)。ソフトウェア開発における、あるあるパターン集。表題にもある「アドレナリンジャンキー」というパターンは、猛烈に…

目標設定ゲーム

目標設定とか会社の評価制度に関するブログの記事をいくつか見た感想。個人的にはこの手の制度は「殴ったら手が腐る」ものだと思っている。ゲームとして考えたらいいんじゃないだろうか。 ITエンジニアの評価制度をどげんかせんといかん - ぐだぐだ言ってな…

忙しい人は勉強をしている?

以下のブログ記事が面白かった。勉強会に出ないと不幸になるのか。読んで考えたこと。 勉強会に参加しないと不幸になる話 - きしだのはてな ちなみに勉強したから偉いとか、勉強会に参加することが良い事だとも別に思っていない。 忙しい人は勉強をしている…

問題はどこの舞台に立つかということ

人生初の講演をしました - Over&Out その後というブログ記事を読んで考えたこと。あるいはデブサミ2014の公募セッションの宣伝。2013/12/9(月)が締め切りです。 ひとりで学べること、学べないこと この記事が素敵だと思った。というか講演スライドが素晴らし…

現場 is now here

本記事はDevlove Adventnt Calender Calender 2013「現場」参加エントリーです(7日目)。他記事はこちらからどうぞ。すでにいろいろ興味深い記事がいろいろあります。前回のid:itow_pondeさんの記事は、境界に立つという意味で非常に興味深いです。ぜひとも直…

リアルプロジェクトの進め方としての「Team Geek」

読書メモ。「Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか」を読んだ。リアルプロジェクトの進め方として興味深い本である。Googleにおける仕事の仕方がかいま見える点も面白いんだけれども、書いた人が「オープンソースソフトウェアの育て方…

【宣伝】夏のデブサミでエンプラTEDという発表をお手伝いしています

IT技術者向けの無料カンファレンス「Developers Summit 2013 Summer(通称夏サミ)」が8/1に開催される。自分が2月に発表したのと同じスタイルで、複数の発表者がLTとは違う形でいろいろな発表を行う「Enterprise TED」がこの夏サミでも開催される。私は一期…

IT技術者に必要な基礎能力(コンピテンシー)とは

BABOKについていろいろ調べている。BABOK(Business Analysis Body of Knowledge:ビジネス分析知識体系)は企業のビジネス戦略の分析と(プロジェクトへの)落とし込みに関する知識体系のこと。他のBOK(PMBOKなど)と違い、BABOKでは「基礎コンピテンシー」とい…

いまさら「モチベーション3.0」を読んだ

読書メモ。いまさらなのだけれどもダニエル・ピンクの「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」を読んだ。きっかけは先日ブログでも取り上げたソフトウェア開発マネージャの選書リストである。これを書いていて、未読であることに気づい…

情報処理技術者試験について

ソフトウェア開発の世界で若い人から「何を勉強すればいいですか」と聞かれた時には、わりと情報処理技術者試験を薦めている。自分の意見の簡単なまとめ。 情報処理技術者試験 - Wikipedia 情報処理技術者試験で良いと思っているところ 情報処理技術者試験が…

IT業界に生きるマネージャに勧める100冊みたいなもの

よしおかさんのブログで技術者向けの100冊のようなものが、カーリルさんのリンク付きで公開されていて素敵だと思った。同じようなノリでIT業界に生きるマネージャに勧める100冊みたいなもののリストを作ってみた。元ネタは以前にも紹介したFog Creekのマネジ…

社内勉強会をやらない理由

ときどき「社内勉強会をやってほしい」という事を言われることがあるのだけれども、基本的には断るようにしている。その理由について。 社内勉強会は言われて始めるものじゃない 「社内勉強会をやってほしい」と人に言われても基本的には断っている。こうい…

SEC Jounalを読む(No.32)

表題の通りだけれども、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)さんの定期刊行物であるSEC Jounalの読書メモ。せっかくなのでちゃんとログを残すことにしてみる。 情報処理推進機構:ソフトウェアエンジニアリング [巻頭言]俯瞰的視点から世界のリ・デザインを …

「自分にとってのProfessional」をDevLoveのBlogに寄稿した

DevLoveという開発者コミュニティがある。「開発を愛する人たちの集まり」ということになっているのだけれども、非常に高頻度(約3年で100回)に勉強会を取り付かれたように開催したり、電子書籍を発行したりとホットに活動している開発コミュニティだと思って…

中級者でいることの価値が急落していく(むしろ害に?)

電波妄言の類い。「データによる意思決定」をテーマに三冊の本を読んだ。「グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ」「WIRED VOL.5 GQ JAPAN.2012年10月号増刊」「その数学が戦略を決める (文春文庫)」。データによる意思決定の価値が高まる…

ソフトウェア・エンジニアと武士道、騎士道精神(アジャイル話じゃないよ)

SIerがオワコンだったり新人SEが絶望する今日この頃。組織を憂う前に自分が技術者として終らないようにするほうがよっぽど建設的だと思っている。ひとこと「勉強しよう」というのは簡単。それよりも先に、職業倫理について考えてみるのはどうだろう。 職業が…

アジャイル開発に求められる人材像に関する雑感

前回のエントリの反応を眺めながら、そういえば「プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと」でこんな事が書かれていたのを思い出した。 アジャイル開発チームのための技術者を雇うとき、どんな素質が必要だと思いますか? それは幼稚園でうまくやってい…

技術士(情報工学)の勉強法

ソフトウェア開発の分野では比較的マイナーな資格ではあるが、技術士(分野は情報工学)の資格を取得したので参考までに勉強法を公開する。技術士という資格についてはWikipediaも参照のこと。ソフトウェア開発の分野では様々な資格や試験があるが、知識や能…