勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

読書について 2020

自分は活字中毒であり、わりとたくさん本を読むほうなんだけど、最近立て続けに「どうやって読んでるんですか」と聞かれたので、最近の読書周りについて振り返ってみた記事。もしくは自分の読書週間の定点観測。

読書のスピードと読書術について

本を読むのは割と早い方だと思うけれど、速読法のような特殊な読書法は使っていないし、興味もない。普通に最初のページから読み始めて、最後まで読んでいる(あとがきを先に読むということもない)。読むスピードについてはちゃんと測ったことがないけれど、なんとなくの目安としては一冊4-5時間くらいだろう。

半年ごとに読んでいる本を棚おろしているので年間の読書スピードみたいなものは計算できる。試しに2019年で計算してみると

  • 1月〜6月に読んだ本…52冊
  • 7月〜12月に読んだ本…44冊
  • というわけで、96冊/年=8冊/月 のペースである。

ただし雑誌とコミックは計算に含んでいない。まぁ雑誌はマンガ週刊誌を惰性で読んでいるくらいだし、コミックも数ヶ月に1冊買うくらいなので誤差の範囲だけど。
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複数併読

2020/2/20のtakram radio(愛読番組のひとつ)が「読書と誤読」というテーマで面白かったのだけど、番組内で渡邉康太郎さんと荒木博行さんがどちらも10冊程度常に併読しているという話にはちょっとびっくりした。

こんな本もあるのは知っているが、未読。

自分はだいたい4冊くらいの併読が多い気がする。

  • 文芸書(小説)
  • 軽めのビジネス書
  • ソフトウェア開発関連の技術書
  • 重めのビジネス書

をその時の気分によって読み分けている。文芸書と軽めのビジネス書はすぐに読み終わって入れ替わっていくが、内容の重い本は数か月かけて読むこともある。

電子書籍か、物理書籍か?

物理書籍は書棚のスペース的な問題があるので、最近の好みとしては電子書籍(主にKindle)で本を購入することが多い。もちろんスペース的な問題だけでなく

  • スキマ時間での読書
  • 仕事などで読み返したくなった時にいつでも取り出せる
  • セールで安価に購入できる場合がある

などのメリットも大きい。

なお、並行して文芸書などについては公立図書館で借りて読むことも多く、これは当然物理書籍になる。

選書の方法

この10年ほど「読みたい未読本」が大量に積み上がってしまったので極力物理書店には立ち寄らないようにしている。売り場の書棚を見てしまうと新刊本など買いたくなってしまうからだ。では新しい本にどう出会うのかというと、基本的には「誰かがオススメしているもの」だけをチェックしている。ソーシャルネットワークやブログ、会った人に聞くなどして紹介してもらった本の中で興味のあるものをいったん非公開のAmazonの欲しいものリストに登録して、順番に読むのが最近のスタイルだ。
Kindleで大規模セールが実施されたら、欲しいものリストをまとめてチェックして値引きの多い本は買ってしまう。結果として最近は電子積読(買ったものの未読の電子書籍)はかなり沢山ある。

あと、技術書については数年前から加入している米オライリーのサブスクリクション(定額読み放題)もある。定期的に新刊をチェックして興味のあるものをピックアップしている。同サービスでは未発売のベータ版も読めるので、話題の技術書をいち早く読むことができる。
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読書フロー

読書前

ビジネス書や技術書の類はまず読み始める前に、目次をEvernoteに書き出してメモを取る準備をしてから読み始める事が多い。目次はネットで公開されていればコピーするが、公開されていない場合は本から書き写すことも多い。文芸書はこういった準備は何もしない。

読書中

気になる事があれば、Evernoteなどにメモを取っていく。また本の中で類書が紹介されているなら興味がある場合は、次に読む書籍リストに追加しておく。引用元が気になる場合は引用元の本を開くこともある。特に技術書については米オライリーサブスクリプション契約をしているので英語で良ければ読み放題のため、原著を併読することもある。
電子書籍の場合はマーカーをどんどん引いている(特に色とかは適当)。

読了

以前は書評などをマメにブログに書いていたのだけれども、最近は手抜きでInstagramに書影と寸評を書くだけで済ましている。もちろんそれ以上にコメントしたくなった場合などは、ブログに書評を書くこともある。

ブログとは別に、自分用の読書メモは割と時間を取って書いている。最近はEvernoteに蓄積している。ビジネス書であれば事前に作成していた目次に追記する形でメモを作っていく。電子書籍の場合はマーカーした文書をすべて吸い上げて、読書メモに付け加える。あと後で読み返しそうな図表などは写真を撮るなどしてこれもメモに追加している。
なんでこんなことをやっているのかというと、『二度と同じ本を読み返したくない』のだ。

  • 仕事で使いそうな情報
  • ブログで引用したそうな情報

があったとして、もう一度該当書籍を紐解くのが面倒というか時間の無駄だと思っているので、そういうことが無いように読書メモを書いている。ただ今どきは電子書籍であれば全文検索可能なので本当に必要かどうかは若干怪しい。ただ、この作業で読書の質も向上するような気がしているので習慣として続けている。

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(この記事を書いたときはGoogle Driveを利用していたが現在はEvernoteを利用している)

読書のツール

物理書籍の場合、以前は付箋をバンバン張り付けるスタイルにしていたのだけれども、付箋は意外に紙にダメージを残すので最近はブックダーツを愛用している。

電子書籍については、

  • 自宅で日中に読む場合は、Fireタブレット
  • 自宅で就寝前に読む場合は、KindlePaperwhite
  • 通勤で読む場合は、KindlePaperwhite もしくはiPhoneKindle.app
  • 仕事中に調べものをする場合は、PC上のKindleデスクトップアプリ

を使っている。

なお最近急速に老眼が進んでいて、リーディンググラスを利用することが多くなってきた・・・

togetter.com

本を読む場所

割とたくさん本を読んでいるのだが、半分以上は通勤時間に読んでいる。
それ以外では自宅(就寝前など)、あとは子供の習い事の送り迎えの合間に喫茶店で本を読むなどである。加えてiPhoneのアプリを使って、エレベーターの待ち時間や会議前の待ち時間なども読書時間に充てている。読みたい本がたくさんあるので、スキマ時間を極力うまく使いたいのだ。

読書について

別にたくさん本を読む人が偉いとも思っていないし、自分の読書は趣味と実益を兼ねたお楽しみである。
ただ、学びという観点で言えば読書のコスパは非常に高いと考えている。このあたりは以前に書いている。
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