勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

アフター『アフターデジタル』

先日読んだ「アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る」がとても面白かったのだけれども、その続編「アフターデジタル2」が現在執筆中ということで、しかも原稿がライブで公開されているのがとても面白い。その他にもYoutubeで発信されている関連動画などいろいろあって興味深く観察している。欧米とは異なる進化を進んでいる中国ネット事情に関する話だが、ある種の先端、あるいはSF小説のような内容がとても刺激的だ。

アフターデジタル

そもそもどうしてこの本を手に取ったかというと、その前に読んでいた「イノベーション・スキルセット~世界が求めるBTC型人材とその手引き」の関連の対談をTakram Podcastで聞いたからだ。
podtail.com
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(ちなみに後述するアフターデジタル2の第1章で本書が概観されているので、そこから読み始めても良さそう)

同書で語られている中で特に中国事例が非常に刺激的というか、SF的で非常に面白い本である。
テーマそのものである『すべてがオンラインになった世界』という切り口は、ある程度は理解していたつもりだった。自分もある程度は様々なサービスを使いこなしているつもりだったが、まだまだ知らない世界が多いというか、視点が広がるような知的興奮のある本だと思う。

Youtubeでの対談

この記事を書いている段階では新型コロナウィルスの問題が世界的にも日本としても大きな課題になっている。対策としてリモートワークなどの促進が身近なところでも急速に広まっている中で、「いま、中国サービス業界では」という切り口も含めたインタビューが公開されていて非常に興味深い。



アフターデジタル2

上記のインタビューでも触れられているが、現在「アフターデジタル2」という書籍が執筆中とのことだが、なんと執筆中の原稿が公開されている。
www.bebit.co.jp

さっそく読んでみたが、後半はメモがそのまま残っていたり、まさに執筆過程も含めて共有されているのがとても面白いと思う。
書かれている情報のそれぞれは、様々なWebメディアで小出しで見たことのあるものもあるが、それぞれの情報が点である。
著者の藤井さんによってこれらの点が繋がれていく様にも、強く知的好奇心が刺激される。書籍版の発行も楽しみである。