「技術書、紙の本で読むか、電子書籍で読むか?」というブログ記事が興味深かったので自分の意見を書いてみた。結論から言うと、最近は紙の本でも電子書籍でもなく、Webで読むことが私は多い。
Webの本???
米O'Reillyサブスクリプションを購入して、learning.oreilly.comのサービスで読んでいる。以下の動画を見てもらうのが早い。
learning.oreilly.comにはO'Reillyだけではなく、主要な技術書出版社の多くがカバーされている点が最大のポイント。
Webの本のメリット 4つ
積読という概念の超越
サブスクリプションなので、もはや積読という概念がない。収録されている全ての書籍に無制限にアクセスできるのである。積読に魂を縛られることもない。
- 読まなくても罪悪感ゼロ
- つまみ食いし放題
- つまらなかったら途中で読むのをやめる
- 面白そうな引用や参考文献紹介などから、ディグる
コピーも翻訳も可能
learning.oreilly.comは通常のWebページとして本が読めるようになっている(固定レイアウトということも無い)。よって、紙の本や電子書籍では通常難しい次のような事も可能である。
- 気になる用語についてCopyしてWeb検索
- サンプルコードをそのまま利用
- 翻訳サービスの活用
横断検索できる
learning.oreilly.comでは書籍の横断的全文検索も可能である。単純に検索できるだけで便利なんだけれども、特に最近はリアルWeb(普通のインターネット)の技術情報が急速に使い物にならなくなっている(S/N比が悪化している)。若干情報鮮度は下がるが、S/N比の良い情報ソースとしても活用できる。
なお出版社がO'Reillyである場合に限り、新刊について発売前の草稿の段階からlearning.oreilly.comで閲覧できるようになるので分野によっては実は情報鮮度の問題も小さい。
Webの本のデメリット
もちろんデメリットもある。
- 英語(まぁ機械翻訳でなんとかなる)
- 値段が高い(ある程度は工夫はできる)
- 全ての技術書が閲覧できるわけではない
- 例えば近著だと「More Effective Agile “ソフトウェアリーダー”になるための28の道標」などは収録されていない。出版社などによる
- 日本独自の書籍も当然収録されていない
- この場合は自分は電子書籍で購入することが多い(紙の本をルーペで拡大して読むのは嫌なんだよ!)