勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

負の生産性のこと

メモ。2013-10-15を読んだ。お説ごもっとも。とはいえ、ソフトウェア開発の世界にはさらに「負の生産性」があるので、そのことについて。

負の生産性について

よく、PGの生産性はピンキリであり、倍率は3倍だとか10倍だとか100倍だとかいう人がいる。おおむねあっているのだが、しかし重要な、不足している概念がある。生産性はマイナスになるよ!ということだ!
I am gathering you:人月問題解決の糸口にどうぞ。「PGの生産性にマイナスの概念の導入」

という上記記事は冗談めかして書かれているけれども、実際に検証された事実でもある。

Augustineの調査で観察されたのは、一部の人は一切の実のある貢献をしない(タッチダウンをしないクォータバック、特許を持たない発明家、事件を解決していない探偵など)ので、おそらくデータは実際の生産性におけるばらつきを過少評価しているのだろう、ということです。
このことはソフトウェアにおいては本当のようです。ソフトウェア生産性に関する公表されたいくつかの論文では、約10%の被験者が実験の課題を完了できていません。論文では「従って、これらの被験者たちの結果はデータセットから除外しました」と書かれています。しかし現実の生活では、誰かが「課題を終えていない」としても、「データセットから彼らの結果を除外する」のは簡単ではないでしょう。彼らが終えるのを待つか、誰か別の人に作業を割り当てるなどをしなくてはなりません。このことが示す興味深い(かつ戦慄すべき)事実は、ソフトウェア分野では10%程度の人たちは実のところプロジェクトに「負の生産性」を寄与しているらしい、ということです。


Making Software ―エビデンスが変えるソフトウェア開発 30章「10倍が意味するものは? プログラマの生産性のばらつき測定」より

生産性を上げるその前に

というわけで、下記を読んで生産性を上げるとか増やすとか考える前に・・・・・・

結論を書いておきましょう。
生産性を上げる以外に、給与を上げる方法はありません。
2013-10-15

まずは、自分がマイナスかどうかをチェックするのが先だ!

そんじゃーね