勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

テストでExcelにエビデンス貼り付け云々

激しく周回遅れだけれども、「SIerの闇・Excelにエビデンス貼付け - Togetterまとめ」という話を読んで考えた事。あまり整理せずに書く。
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photo by Remko van Dokkum

ソフトウェアのテスト結果でスクリーンショットをエビデンスとして作成することについて

  • まとめ記事を斜め読みしていると「ちゃんとテストした事の証明として」やるような話が出てくるのだけれども、その目的に体する手段としてスクリーンショットのエビデンスを用いるのは、あまり上手くないと思う。
    • 手抜きを牽制するにしてもコストが高すぎる
    • (テスト内容の良し悪しは別にして)ログなりで対象が動作した事が確認できればそれで十分だろう
  • じゃあ、ソフトウェアのテスト結果でスクリーンショットをエビデンスとして作成する意味はあるのか、と言われると「有識者がレビューすることによってバグを発見できる」可能性がある時に限って、「テスト結果をレビューをするなら」意味があると思っている
    • 有識者自身がテストできるのであればいいけれど、ソフトウェアの規模などによって困難な場合に限った話
    • 「テスト実施者が見落とした不備」とか「(条件が複雑で)テスト実施者が適切なテストをしていないこと」とかを発見することを期待する

というわけで、自分の中ではこの手のテスト結果エビデンスを作成することは、レビューを行う事とセットになっているんだけど、世の中的にはそうではなさそうでちょっと怖い。

スクリーンショットExcelに貼付けること

  • 個人的には、スクリーンショットExcelに貼付けるのは高コストになるので極力避けている
    • 作業者がついうっかり、美加工をし始めてしまうから
    • 印刷範囲がどうだとか、コメントを書きはじめるとか言い始めてキリがない
    • 吹き出しオブジェクトとか貼り始めると、もう制御不能な感じ(しかも、その吹き出しがレビュー時には隠れてしまってまったくの無意味になったり)
  • 要はレビューできれば良い訳で、レビュー可能な状態は何かを考えればいいと思ってる
    • GUI系だったら連番でjpg撮っとけば十分だと思っている。動画はレビュー効率の問題があるので、まだやったことがない