邦訳が2005年の本。恥ずかしながらまったくのノーチェック。アジャイル開発プロセスについて網羅的に調査する必要があって、会社の先輩から紹介されたので読んだ。目から鱗が落ちた。

アジャイルプロジェクトマネジメント 最高のチームづくりと革新的な製品の法則
- 作者: ジム・ハイスミス,小野剛,平鍋健児,高嶋優子,小野剛
- 出版社/メーカー: 日経BP出版センター
- 発売日: 2005/06/09
- メディア: 単行本
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ます本書であるが、そもそもアジャイル開発プロセスに関する本ではない。
本書『アジャイルプロジェクトマネジメント』は、ソフトウェア開発の枠を越え、さまざまなプロジェクトにアジャイル原則やアジャイルプラクティスを適用することでどれだけマネジメントが改善するかを述べている。本書ではAPMのビジネスの視点から見た存在意義、原則やプラクティスを取り上げている。
~~「アジャイルプロジェクトマネジメント 最高のチームづくりと革新的な製品の法則」イントロダクションより
ソフトウェア開発ではないアジャイル的な取り組みとしては、佐賀県庁の取り組みなどが思い出される。
結局は、ソフトウェアや開発言語やツールがどうかはあまり関係無いのだ。
不確実な世界でプロジェクトをマネジメントするために、どのような戦略をとるか。本書では「探索型・実験型アプローチ」の戦略としてアジャイルを紹介している。「探索型・実験型アプローチ」を実施する際にボトルネックとなるのはプロジェクトマネジメントである(特に「製造型・仕様本位のアプローチ」がこれまでの前提であった場合顕著に)。
変化に適応するのに苦労しているプロジェクトマネージャが読むべき本だろう。ちなみに、本書では、コードやツールの話はほとんど出てこないので安心していい。
読みながらハッとした部分をPookで記録している。よろしければどうぞ。