勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

リアルプロジェクトの進め方としての「Team Geek」

読書メモ。「Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか」を読んだ。リアルプロジェクトの進め方として興味深い本である。Googleにおける仕事の仕方がかいま見える点も面白いんだけれども、書いた人が「オープンソースソフトウェアの育て方」の筆者と同じSubversionプロジェクト出身という点に興味を引かれる。

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

リアルプロジェクトの進め方としての「Team Geek」

本書を自分は「リアルプロジェクトの進め方」に関する本として読んだ。

  • バーチャルに対する「リアル」というイメージである。本書に書かれている働き方は、対面でのコミュニケーションを重視している。
  • 原則として(タイトルにある通り)「チーム活動」に関する本だ。

本書の基本的な考えは単純である。ソフトウェア開発はチームスポーツであり、技術的要因と同じだけ人的要因が影響するというものだ。何十年もかけてプログラミングの技術面を学んだとしても、人間的要因を学んでいない人がほとんどだ。成功するにはコラボレーションについて学ぶことも必要である。ソフトウェアエンジニアリングの「ソフトスキル」に投資すれば、同じだけの努力でより大きな効果が得られるだろう。
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか はじめに、より

  • 本書は「アジャイルフリー」だ。アジャイル開発プロセスには何もコミットしていない、というか触れてすらいない(P45でデイリースタンドアップミーティングについての批判的なコラムがあるくらい)。

なお、書かれていることは「かなりふつう」である。ひょっとしたら定番ビジネス書の「人を動かす」あたりを読んだほうがいいのかもしれない。しかし(他人は違うのかもしれないのだけれども)「人を動かす」を読むのは私にとっては大変に苦痛なのである。実は持っているのだけれども何度も挫折している。Geek風のしゃれたエッセイで読めることは重要である。なにより(エンジニア向けの)引用やらジャーゴンでいっぱい、というのがいい。

電子書籍で買ったから実感は無いけど)薄い本なので、割とすぐに読み終わる。面白いエッセイを読むつもりで気軽に手に取るのが良いと思う。

バーチャルプロジェクトの進め方としての「オープンソース・プロジェクトの育て方」

冒頭にも書いたのだけれども「Team Geek」の筆者はSubversionプロジェクトの出身者である。そして、同じSubversionプロジェクトの出身者よって書かれた「オープンソースソフトウェアの育て方」という本も興味深い。こちらは「バーチャルプロジェクトの進め方」に関する本である(と思っている)。

オープンソースソフトウェアの育て方

オープンソースソフトウェアの育て方


参考