勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

「オープンソースソフトウェアの育て方」を開発マネジメントの本として読む

書籍「オープンソースソフトウェアの育て方」を読んだ。バージョン管理システムSubversionの開発者であるKarl Fogelがオープンソースソフトウェア開発プロジェクトの運営方法を解説する書籍である。本書を「ふつうのソフトウェア開発プロジェクトのマネジメント方法に関する本」として読んだら面白いと思っている。ツールとオンラインコミュニケーションを活用したソフトウェア開発方法に関する実践的知識として、いろいろと参考になる。

オープンソースソフトウェアの育て方

オープンソースソフトウェアの育て方

参考になると思ったこと

  • ソフトウェア開発プロジェクトを推進するために最低限準備すべきことについて
    • もちろん一般には企業ルールなどでもっと沢山の作成しなければいけない文書があるのだけれども、「最低限、これだけ」という目線で考えると参考になる。
  • プロジェクトを「うまく引っ張っていく」ための方法。
  • コミュニケーション関連のツールの使い方。特にメールのうまい使い方。
  • プロジェクト内政治の話

もしあなたが「政治」という言葉を何か汚らしいものだと感じ、 自分のプロジェクトでは政治的な話を避けるようにしたいと思っておられるのなら、 そんな考えは即刻捨ててしまいましょう。 複数の人間が資源を共有して作業を進めていく以上、 政治的な話は避けることができないものです。 何かのアクションを起こしたときに、 そのプロジェクトにおける各メンバーの影響力がどのように変化するかを考慮する。 これはまったくもって合理的なことです。
第8章 ボランティアの管理

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 | 今あなたが送ろうとしているメールは何10万人もの人に届きます.|
 | 受け取った人がそれを読むべきかどうかを判断するのに少なくと |
 | も10秒はかかるでしょう。つまり、あなたのメールを読むために |
 | 少なくとも0.5人月が費やされるわけです。さらに、多くの人は  |
 | メールをダウンロードするのにお金を払わないといけません。   |
 |                                                            |
 | あなたのメールは、ほんとうにみんながそれだけの手間をかけて |
 | でも読む価値のあるものですか?                             |
 |                                                            |
 |              [はい]  [書き直す]  [キャンセル]              |
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ソフトウェア開発プロジェクトをマネジメントするということと、各種のツールを使いこなすということは殆ど同義になりつつあると思っている。このあたりの話がいろいろ読めて興味深いということ。

組織の組織のフラット化が進むにつれ、企業には自ら意欲を起こさせる人材が必要になる。これにより、多数の組織が、なんというか……ウィキベディア化を余儀なくされる。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか 第1章 〈モチベーション2・0〉の盛衰