バグ票とかバグレポートとかの類のテンプレートには言葉を添えておくようにしている。書いてもらう内容を良くしたいという気持ちなのだけれども、効果があるのかはよく分からない。
バグ票のこと
BTSを使うかどうかは割とケースバイケースだと思っていて、とくにこだわりは無い。ExcelやWordのファイルで良い時もあると思っている。期間あたりにどの程度のバグ票が乱れ飛ぶのかを予想して手段を選ぶ。大量のレポートが飛び交うような局面では紙を使った方がよい場合もある。
バグ票のレポート品質はもちろん高い方がいいのだけれども、書き方をくわしく指定したり、ルールで縛るのはあまり効果的ではないと考えている。バグ票そのものが常にイレギュラーな事態をレポートするものなのだから、標準化に向いてない。
というわけで、哲学というか心がけのような言葉をバグ票のテンプレートに書いておいて、あとはメンバーにまかせてしまう(もちろん結果として悪いバグレポートを書いた人には個別にフィードバックする)
バグ票に添えておく言葉
お気に入りはこの二つである。
058 障害レポートはテスト実施者の名刺である
「ソフトウェアテスト293の鉄則」日経BP社
これは言うまでもなく書き手に向けてのメッセージである。
そしてバグ票はテスト実施者だけでなく開発者も読むものなので、こんな文章も貼っておく。
熟練の家具職人は失敗しない。
そんな印象を持っているかもしれないね。
でも全然そうじゃないんだ。
プロは自分のやらかしたヘマに どう対処すべきかを知っているだけさ。
―ジェフ・ミラー(家具職人、作家)
「アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣」 第7章 アジャイルなデバッグ
効果があるのかは、よくわからない。