雑な感想。「富士通のプログラマー不要ソフト - Togetterまとめ」を読んだ。日本語設計からプログラムを自動生成して、プログラミング作業が不要になるので大幅にコストが削減できると言う記事。案の定、いろいろと批判されているようだが……
最新型、鉛の弾丸
このソリューションを使いたいかと言われると断じて否だが、このソリューションが適用できる分野がない、とまでは言えないと思う。
例えば顧客の納入条件に、設計書もコードも全点レビューがあったとしたら、このソリューションはコスト削減効果を発揮するかもしれない。設計書から自動生成されたコードはレビュー不要と調整できるからだ。
設計書がどんな(ひどい)代物であったとしても、コードを全点レビューするよりは作業量ははるかに少ないだろう。特に構築するソフトウェアの規模やアーキテクチャによってはコード量は大きく増加するし、コードレビューに必要なスキルセットを持った人員の確保がいらないというのも魅力だと思う。
もちろん、それによって品質が大きく上がるとも思わない(バグが設計に寄るだけだ)。とはいえ、プロセスをカットすることに大きな意味のあるプロジェクトというものもあっておかしくない。
ただし、このソリューションがあらゆるソフトウェア開発に効果があるとは(当然)思わない。ソフトウェア開発におけるよくある例えだけれども、狼男を撃つ銀の弾丸ではない。ただし、ある種の狼男を倒す事ができる最新型の鉛の弾丸にはなっているのだろう。