勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

最近チェックしている英語技術書(2018/11)

Safaribooksonlineを個人で利用できるようにしたので(詳しくはこちら)時々面白そうな本が無いかチェックしている。最近チェックした本についてのまとめ。なお、どれも完読はしていない。

Seeking SRE

Seeking SRE: Conversations About Running Production Systems at Scale

Seeking SRE: Conversations About Running Production Systems at Scale

SRE本というとGoogle発の2冊が有名だが、本書は出自が異なり、SRECon Europeというコミニュティがきっかけで書かれたエッセイ集(一部はインタビュー)のようである。エッセイ集なので話題は多岐に渡っていて、テーマによってもちろん執筆者も異なる。
というわけで、タイトルなどを見ながらつまみ食い的に読めばよいと思う。

SRE サイトリライアビリティエンジニアリング ―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム

SRE サイトリライアビリティエンジニアリング ―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム

Technology Strategy Patterns

Technology Strategy Patterns: Architecture as Strategy (English Edition)

Technology Strategy Patterns: Architecture as Strategy (English Edition)

2018年のO'Reilly Software Architecture Conferenceで発表された次の資料をベースにした本。

いわゆるビジネス戦略コンサルティング会社が使うような戦略分析のメソッドをベースに、技術戦略を構築するフレームワークとパターンについて書かれているようだ。さわりの部分しか読んでいないが、MECEとかSWOTとか見慣れた分析メソッドも含まれている。

SIerさん的な観点で見ると企画段階にコンサル会社さんが入っていれば役割分担的にも無視してよさそうだが、実際は諸々の事情によりSIer側でビジネス分析を求められる事がある。そういったシチュエーションで使えるノウハウが載っていそうな期待あり。

なお本書の冒頭を流し読みしている中で次の本が紹介されていた。こちらも読みたい。

Fundamentals of Data Visualization

Fundamentals of Data Visualization: A Primer on Making Informative and Compelling Figures

Fundamentals of Data Visualization: A Primer on Making Informative and Compelling Figures

文字通りデータの視覚化に関する本。技術的にはRとggplot2で視覚化しているが、技術的な側面より視覚化に関する包括的な考え方や注意点について書かれているように見える。
この手の本としては古典としてタフテのThe Visual Display of Quantitative Informationが知られているが邦訳も電子版もなく、ちょっと人に見せてもらったのだけれども人力だけで読むのは相当骨が折れそうだ。

The Visual Display of Quantitative Information

The Visual Display of Quantitative Information