勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

共通フレーム2013のKindle版が発売された模様

ソフトウェア開発に関わる利害関係者に共通のモノサシとして作成されたガイドラインである「共通フレーム2013」のKindle版が発売された模様。わりと批判されるSIerという業態や、ウォーターフォール型開発の臭いがするので敬遠されがちだけれども、個人的には教科書として手元に置いておくことをお勧めする本である。
http://www.flickr.com/photos/78128495@N00/4245145613
photo by Tjflex2

共通フレームとは、ソフトウェア、システム、サービスに係る人々が”同じ言葉”を話すことができるよう共通の枠組みを提供し、システムやソフトウェアの構想から開発、運用、保守、廃棄に至るまでのライフサイクル全体にわたって、必要な作業内容を包括的に規定したガイドラインです。
SEC BOOKS 共通フレーム2013(電子版): ~経営者、業務部門とともに取組む「使える」システムの実現~ まえがき、より

割とよくある問題についても整理されていて便利。

第1部 共通フレームの必要性
1. ソフトウェア開発と取引の諸問題
2. ITを取り巻くプロセスに関連する課題
 (1) コミュニケーションチャネルの複雑さ
 (2) 言葉の問題
 (3) 要件定義や役割分担の問題
 (4) ステークホルダの合意の問題
 (5) 不明確な取引の問題
 (6) 見積もりの問題
 (7) 仕様変更の問題
 (8) 「情報システムの信頼性向上」の問題
 (9) 再利用の問題
 (10) ユーザビリティの問題
 (11) ライフサイクルモデルの問題
 (12) 業務全体を対象範囲としてとらえられていない問題
 (13) プロジェクト任せという問題
 (14) 保守の可視化ができていないという問題
 (15) 運用からの視点がおろそかになっているという問題
 (16) 使える業務システムになっていないという問題
SEC BOOKS 共通フレーム2013(電子版): ~経営者、業務部門とともに取組む「使える」システムの実現~ 目次、より

ちなみに書籍版よりずいぶんと価格が安いのだけど、セールなのかどうかは不明。