勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

100人のプロが選ばなかったソフトウェア開発のマネジメントの本

毎年2月に行われていた翔泳社のDeveloppers Summit(通称デブサミ)というエンジニア向けの無料イベントがある。自分が実際に参加できたのは実は数回だけだったのだけれど、イベント後に公開される講演スライドや、参加者のブログによるレポートで、参加できない年もそれなりに楽しんでいる。最近はTwitterによる実況などもあるので、打合せの合間や移動時間にスマートフォンでチェックしたり、もまた楽しい。そんなデブサミの歴代の発表者のうち100人が、一人ひとり「特定の相手(後輩や若手)をイメージして」ソフトウェア開発の名著を紹介する、そんな本が100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著 君のために選んだ1冊だ。誰かに宛てた手紙を見るような気恥ずかしさもあるけれども、本当にお薦めの本が列挙されておりとても良い本だと思う。

しかし、残念なことに、やっぱりその内容はエンジニア寄りだ。それはあたりまえでエンジニア向けの本だからなのだけれども、本当に一生のキャリアをエンジニア(プログラマ)として全うするのは、それなりに難しい。それが良いことかどうかは別にして、マネジメントの道を歩まなければいけない日も来るかもしれない。

そこで紹介するのは、(自分のブログでなくて恐縮だが)これ。

Joel on Software の翻訳 Wiki の話は以前にも書いたが、その中に Joel Spolsky の会社である Fog Creek Software におけるマネジメントトレーニングプログラム用の課題読書リストが公開されている。二週間に一冊読んでいっても二年間かかるという長大なリストである。
Joel Spolsky選定のマネージメントトレーニング用課題読書リストの邦訳版を作ってみた - YAMDAS現更新履歴

元のリストは2005年のものなので若干古いのだけれども、内容は色褪せていない。古い本も多いので、公立図書館や古書店の利用もお勧め。

なお言うまでも無く、これも付け加えておこう。