2021年1月~6月に読んだ本のまとめ。カウント対象は期間中に読み終わったものに限り、読みかけの本は対象外としている。あとコミック、漫画雑誌類もけっこう読んでいるのだけれども、これは除外。
2021年上半期に読んだ本
- 週刊だえん問答 コロナの迷宮
- その仕事、全部やめてみよう――1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」(→感想記事)
- ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる!ドメイン駆動設計の基本
- 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―
- RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる
- カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?
- サイバー・ショーグン・レボリューション 上 (ハヤカワ文庫SF)
- サイバー・ショーグン・レボリューション 下 (ハヤカワ文庫SF)
- 失敗学実践講義 文庫増補版 (講談社文庫)
- 誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論
- 仮想空間シフト
- 世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方(→感想記事)
- NHK「100分de名著」ブックス ドラッカー マネジメント NHK「100分de名著」ブックス
- 時間は存在しない
- 宇宙と踊る
- LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界
- もがいて、もがいて、古生物学者!! ーみんなが恐竜博士になれるわけじゃないからー
- キリン解剖記
- 両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」
- 社会的共通資本 (岩波新書)
- 人新世の「資本論」 (集英社新書)
- ピエタとトランジ <完全版>
- しびれる短歌 (ちくまプリマー新書)
- 行動経済学の使い方 (岩波新書)
- 生まれ変わり (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
- 文章の書き方 (岩波新書)
- エッセンシャル スクラム(→感想記事1、感想記事2)
- シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング)
- Coders(コーダーズ)凄腕ソフトウェア開発者が新しい世界をビルドする
- 読書と社会科学 (岩波新書)(→感想記事)
- 身銭を切れ――「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質
- 謙虚なリーダーシップ――1人のリーダーに依存しない組織をつくる(→感想記事)
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- ITIL はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ
- 天冥の標Ⅵ 宿怨 PART1
- つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく (生活人新書)
- ユニコーン企業のひみつ ―Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方
- NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX (日本経済新聞出版)
- 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)
- キシマ先生の静かな生活 The Silent World of Dr.Kishima
- NOVA 2021年夏号 (河出文庫)
- TEAM OF TEAMS <チーム・オブ・チームズ>(→感想記事)
- 天冥の標Ⅵ 宿怨 PART2
- エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命 (角川選書)
- 三体Ⅲ 死神永生 上
- 三体Ⅲ 死神永生 下
- GDX:行政府における理念と実践
- クロストーク (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
- デザインはどのように世界をつくるのか
- Teaching Smart People How to Learn (Harvard Business Review Classics) (English Edition)
- げいさい (文春e-book)
文芸書のおすすめ(一般編)
コミック「ブルーピリオド」やそのオマージュの楽曲「群青」が流行っていて、芸術系大学ブームのようだが、いわゆる芸大受験を扱った本作小説「げいさい (文春e-book)」も面白かった。というか著者の芸術家である会田誠さんが天才すぎる。同氏の自伝的小説ということで学生時代が描かれている。自分は現代美術好きということもあり同氏の、本作以降の芸術家活動を知っているということもあり二重に興味深かった。
文芸書のおすすめ(趣味のSF編)
2021年上半期のSFという意味では問答無用で「三体Ⅲ」をピックアップせざるをえないだろう。前作までを楽しんだので、当然待ち望んでいたものだったのだけれども、期待を上回るどころかブッ飛んだSF小説だった。
教養書のおすすめ
振り返るとこの6か月は教養書とかビジネス書ばかりを読んでいて、その中からおすすめを選ぶというのはなかなか難しい話なのだけれども、あえて選ぶなら「週刊だえん問答 コロナの迷宮」である。元Wired編集長が書く、意識高いビジネスマン向けの有料ニュースレターに掲載されている連載の再編集版なのだが、全編「仮想対談」という形式で書かれている点が興味深い。おそらく前作にあたる「NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方〈特装版〉」、および現在無料で閲覧できる「GDX:行政府における理念と実践」でも採用されている仮想対談という形式がテクノロジーや現代を切り取るエッセイの形式として、とても優れていると思うのだ。まもなく続編が出るらしい。楽しみである。
ビジネス書のおすすめ
こちらも選ぶのがなかなか難しい。「NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX (日本経済新聞出版)」は内容も興味深いのだけれども、なんと自社文化を研究するために「異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養」著者のエリン・メイヤーを雇用するというあたりが有能というか資金力があるというか。当然のことながら内容考察のレベルが高い。
他には「両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」」がとても有用だった。有名な「両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く」の関連本ではあるが、日本企業AGCのケーススタディを中心にした分析という意味で、日本人にとってはより理解しやすいものになっていると言えるだろう。自分も仕事の関係で本書はけっこう人に紹介している。
技術書のおすすめ
うーん、厳選するほど技術書は読んでいない・・・「ユニコーン企業のひみつ ―Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方」はとても良い本だと思うのだけれどもタイトルでだいぶ損をしている。他の出版社だったら「アジャイルサムライ2」になっていただろう。
この半期の振り返り
昨年から、毎週末2時間くらいが放送大学の授業に消えるようになったことと、通勤時間が消滅していることが影響して少しペースダウン気味である。特にフィックションを集中して読み込む気力が年々減っている気がする。もちろん細切れ時間などはたくさんあるのだけれども、そういった時に手に取る(実際にはアプリで開く)のは、数ページごとに読むことができるビジネス書であることが多い気がする。
一方で積読および読みたい本は山ほどあって、もういっそ入院などすれば一気に消化できるかと思うのだけれども、体調はすこぶる良好である。夏休みにでもなれば、もう少し消化できるだろうか。
過去の読書ふりかえり記事
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- 2017年上半期に読んだ本からお勧め図書を選んでみる(文芸、ビジネス、技術書) - 勘と経験と読経
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- 2018年上半期に読んだ本まとめ - 勘と経験と読経
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- 2019年上半期に読んだ本まとめ - 勘と経験と読経
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