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勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

向上心より危機感と地道さが残業を減らすのだ

残業削減などのコンサルティングで有名な小室淑恵さんのセミナーを聴き、著書「ほんとうの豊かさを手に入れる 人生と仕事の段取り術 (PHPビジネス新書)」を読んだのでその感想など。個人的には生産性向上は力を入れてきたテーマで「7つの習慣」から始まり「GTD」などのLifeHack系や手帳術の道も一通り歩んできたつもり。けれども、小室さんの説明は向上心に訴えるというより、危機感を持たせ、シンプルな方法で残業を減らすというものだ。こういった取り組みのほうが地道に効果が上がるのだと思ったことなど。
http://www.flickr.com/photos/68427449@N00/2839872192
photo by Joriel "Joz" Jimenez

これまでの生産性向上遍歴

割とまあ一通りという感じ。他にも色々読んだけれど、心には残っていない。

7つの習慣-成功には原則があった!

7つの習慣-成功には原則があった!

  • 作者: スティーブン・R.コヴィー,Stephen R. Covey,ジェームススキナー,川西茂
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 単行本
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はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

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「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

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デッドライン仕事術 (祥伝社新書)

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  • 「7つの習慣」で読んだことは割りと今でも守っている気がする。フランクリンプランナーは使っていた事もあったけど、紆余曲折を経て現在はほぼ日手帳。でも使い方はフランクリンプランナーっぽい。
  • タスク管理はGTDをベースにゆるい感じでやっている。考え方としては好き。
  • 資料管理は超整理法の時系列管理。メールボックスもファイルフォルダも用途別フォルダ管理はぜんぜんやってない。
  • ケツからスケジュールを考える。早期に7割まで完成させて、残りの時間で余裕があれば3割ブラッシュアップしてる。

なんとなく自己満足できるくらいの生産性アップはできているような気がしている。だけれども、後輩やまわりのメンバーに同じような生産性アップをなかなか思うように進められない。アドバイスをしたり、それぞれの書籍をお勧めしたりした事もあったのだけれども効果が出ていないような気がする。

思うに、自分は年代的なものもありスキルアップや生産性向上を行わないといけないという強迫観念を持っている。でも誰もが同じような強迫観念や危機感を持っているわけではなく、強いモチベーションが無ければ残業も減らないのだ。

ということを以下の本を読んで考えたのだ。

ほんとうの豊かさを手に入れる人生と仕事の段取り術

本書は働き方の見直しコンサルティングなどを行う株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長でもあり、国会やTEDxTokyoなどでも話をされている小室淑恵さんの著書である。たまたま機会あり講演をお聞きしていろいろと興味を持ったので手に取った次第。

IT業界的には、SCSKさんの働き方改善が有名である。

テクニック面では本書で紹介される働き方の改善方法は拍子抜けするほどシンプルである。
しかし、本書では非常にしっかりと「どうして働き方を変えなければいけないのか」を語っている。これはかなりリアルで、切実な内容である。

  • これまでは働き手が多かった。だから条件に合致しない働き手は切捨て、残業を厭わない人が重用されてきた。
  • これからは働き手は減っていく。フルタイム働けない人も受入れないと競争力は維持できない。
  • 育児というと主に女性の問題だったが、今後は介護の問題がやってくる。
  • 親の介護を行うためにフルタイムで男性も働けなるという状況がリアルにやってくる。
  • 時間当たりの生産性を向上し、残業を減らす

といったことが事例も交えて書かれておりなかなか感じるものがある。
ライフハック的なテクニックよりはこういった本で「危機感」を感じて取り組んだほうが効果はあるのだろう(実際問題、各社で実績も上がっている)。というわけで、まずは身の回りのメンバーにも同書を薦めたりしてみている。

目次はGoogle Booksでプレビューできるので興味のある人はどうぞ。