勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

目標設定ゲーム

目標設定とか会社の評価制度に関するブログの記事をいくつか見た感想。個人的にはこの手の制度は「殴ったら手が腐る」ものだと思っている。ゲームとして考えたらいいんじゃないだろうか。

「目標による管理」そのものが理屈として成立しにくい

この手の評価制度の根底にはドラッカーの「目標による管理」が根底にあるのだと思うのだけど、たぶんこれを適用するシチュエーションから間違っているような気がする。

  • 目標による管理 - Wikipedia
  • Wikipediaの記事を読むだけでイマイチ感が満載。
  • 前提として「組織の大目標が個人レベルまで分割できる」必要があると思うのだけれども、組織の大目標が大雑把だったりインチキだったりした場合には、もうお話にならない。
  • 技術者を擁する組織におけるもう一つの前提として「組織目標を技術的な目標に分解できる・評価できる」能力が評価者に必要なのだけれども、実際には評価者にそのような能力があることはほとんどない。あったとしても、簡単ではないはず。

評価制度は自分で会社を立ち上げる場合や創業間もないベンチャーに参加した場合は別として、普通の企業だと給与処遇と絡み合った複雑なモノに成り果てている。その問題点を指摘したり反抗するのは割に合わないというか、時間の無駄だと思っている。適当に折り合いをつけて、付き合っていくのがいいんじゃないかと考えている次第。