勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

ソフトウェアエンジニア向けの小説仕立てのビジネス書3冊

気がついたらトム・デマルコの「デッドライン」のKindle版が発売されていた。この本が素晴らしいのは、内容が小説仕立てになっているという点である(もちろん内容も素晴らしい)。本書を始めとして、私が重要だと考える小説仕立てのビジネス書を三冊紹介したい。いずれもKindle版があるので、例えばスマートフォンKindleアプリを入れてあれば無料でサンプルを読む事ができる。無料サンプルを読んで、続きが気になれば購入すれば良いだろう。

デッドライン

ソフトウェア開発のプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダー向けの本。自分は本書に出会う事で、ソフトウェア開発についていろいろと深く考えるようになった。有名な次の一節がすべてを表している。

正しい管理の四つの本質

  • 適切な人材を雇用する。
  • その人材を適所にあてはめる。
  • 人びとの士気を保つ。
  • チームの結束を強め、維持する。

(それ以外のことは全部管理ごっこ
デッドライン

ザ・ゴール

ソフトウェア開発の本ではないが、ビジネス全般について考えさせられる小説である。「生産性」というものについて考える良いきっかけを与えてくれる。名著なので安く読みたければ古書店などで割と安く手に入れられる。

ザ・ファシリテーター

ファシリテーションを活用したリーダーシップについて書かれた小説仕立ての本である。一般的な「会議ファシリテーション」ではなく、「ファシリタブ・リーダーシップ」というような、物事を前に進めていく方法について書かれていて非常に参考になる。