勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

Kindleストアで買った本を子供に遺せるか/「宇宙島へ行く少年」

調べたことの覚え書き。数年前から読みたいと考えていた絶版のアーサー・C・クラークの少年少女向け小説「宇宙島へ行く少年」があっさりとKindle対応して感動した。しかし、この感動は自分の子供に継ぐことはできないようだ。

「宇宙島へ行く少年」

どうしてこの本が読みたいと思ったのかは思い出せない。たぶん何かの雑誌に空の写真と一緒に引用されたのをたまたま目にしたとか、そういった理由だ(そういうものも含めた膨大な未読リストを持っている)。しかし、残念ながら絶版である。というわけで数年来、ときどき思い出した折に探し回っていたが入手できない状況が続いていた。

しかし状況は一変する。Kindle版の発売である。
しかも特価セール(注:現在はセールは終了しています)。

宇宙島へ行く少年

宇宙島へ行く少年


即買った。読んだ。感動した。

司会のエルマー・シュミッツが、スポットライトをあびながら叫んだ。「それでは、優勝者をご紹介しましょう。ロイ・マルカムです!」興奮で体がしびれた。え、なぜかって?ぼくの名前だったからさ!それに、このワールド航空主催の航空クイズ番組に優勝したものは、世界中のどこへでも、ただで旅行させてもらえることになっていたからだ。もちろん、はじめから行き先は決めてあった。ぼくの行きたいところはただひとつ―地上500マイルに浮かぶ島、宇宙ステーションだった!大宇宙にあこがれる少年の夢と冒険を、巨匠クラークが生き生きと描きだした傑作宇宙SF!
宇宙島へ行く少年

読んだ後に考えたのは、「この本は、自分の子供に将来大きくなったら、渡すことができるのだろうか」ということだった。

子供にどうやって本を渡すのか

「アマゾンで書籍を購入」といえば、普通はその所有権も手に入れたと思うかもしれない。「1クリックでいますぐ購入」といった文言が、そんな誤解を増幅している可能性もある。だが実は、この認識は正しくない。ユーザーが対価を支払って手に入れるのは、コンテンツのライセンスであって、書籍自体ではない。Kindleストアの利用規約を読めばわかるが、Kinldeは書籍を販売するビジネスではない

私の両親はどちらも読書家だったので、子供のころから親の書棚から本を借りることはあたりまえだった。しかし、Kindleの書籍だと現時点では難しそうだ。

まだ黎明期のサービスなので、将来的には「書籍を相続する」みたいな議論が出てくるのかもしれないけれども、現時点ではあまり打ち手は無い印象。もし子供に読ませたかったら、(将来)改めて「プレゼントする」というのが正しい打ち手なのかも。しかし、それもちょっと違うんだよなぁ~

電子書籍を買う時、「将来子供にあげたいかどうか」も考えたほうが良いと思った次第である。