デブサミ2013Action!で発表してきたという話。TED Talksを参考に、エンタープライズ開発というテーマで6人が順番に発表する「Technology Enterprise Development」というセッションの中での発表。もともと12分くらいの枠の予定だったのだけれども、進行が押して私の最後の発表は残り時間約5分のLT状態という逆境。
この発表言いたかったこと
当日はTEDのイメージで、トーク中心の発表内容としていた。スライドは公開しているけれども、単なる背景画像である。強く発信したメッセージは次の通り。
- エンプラ受託開発=楽しくない、というコモンセンスにクエスチョンをつけたい
- 教養ある大人が集まって「楽しくない」と言っている事はおかしい
- まずは「悪ふざけ」をしよう
- 「楽しくない」ということにはまったく価値がない。価値がないことは捨ててしまおう
これを中心に、悪ふざけの事例を挟みながらの発表にしてみたのだった。
「悪ふざけ」による生産性向上
「悪ふざけ」はどんな現場でもすぐできる汎用性を持っているとか、コミュニケーションを活性化させるといった話に加えて、あえてもう一つ「生産性も向上するよ」という事を話した。この点についてもスライドからはまったく読み取れないので若干補足。
「悪ふざけ」を成功させる(=ウケる)ためには、自分の役割や担当の視点ではなく、プロジェクトや職場全体を俯瞰する視点を保つ必要がある。皆の置かれている状況を理解した上でこそ、力湧く悪ふざけができるのだ。この俯瞰視点(別の言い方をすればメタ視点)を得ることは、(悪ふざけだけではなく)生産性向上をも成し遂げると考えている。
- 自分たちは、いまどんな状況に置かれているのか
- 顧客から見た時に、自分たちはどう見えるのか
- 客観的に見て、顧客と自分たちの関係はどうなっているのか
これを理解しているかどうか、はわれわれ個々人の作業に強く影響する。「空気が嫁る」ということは、それだけでも大きな力になるのだと思っている。
しかし「メタ視点」を持ちましょうと言ってもなかなか難しい。じゃあ、状況を笑い飛ばす「悪ふざけ」を通じて考えてみればいいのではないかと思うのだ。