勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

消防士の優先順位判断教育について調べてみたけどわからなかった

メモ。「わからなかった」というブログタイトルが続くというのもどうかと思うけれども、Twitterのタイムラインで目についた「消防士、やばそうと思ったら見殺しにするの徹底してる」という一言が気になったので、消防士の行動原則や優先順位判断について調べてみたがわからなかったという話。調査といってもネットでいろいろ検索してみた程度なので、調べ方が良くないという事もあるかもしれない。

規定があるわけではなさそう

消防士(正確には消防吏員らしい。消防士はその中の一階級)についていろいろと調べてみたのだけれども、消防や救命についてのなんらかの判断基準や規定というものは実際には無さそうだった。また、このようなテーマでの教育などがされているようでもない。

救命救急の観点で負傷者の優先順位を決めるという話はある。しかし見つけたいものは「現場に突入すべきかどうかの判断」である。しかし、そんなものは見つけられなかった。しかし当然のことながら「判断」すること自体は必要に違いない。しかし、「判断する能力」そのものに特化した教育や目安が存在するのではなく、訓練の中で各自が身に着けていく暗黙知なのではないかと想像している。

私は未見なのだけれども、NHKのスペシャル番組「阪神・淡路大震災 秘められた決断」というのがあって、消防士のいろいろな判断・決断を紹介していたようだ。

いくつかメモを公開されているブログがあったので読んでみたのだけれども、やはり「明確な基準などはなかった」ような記載がちらほら。

判断の訓練をする

あくまで想像なのだけれども、「見殺しにする判断」を行うためには何度も訓練をしていく必要があるのでないかと思っている。

  • さまざまなシチュエーションを想定した事前の訓練を繰り返し行う
  • 訓練の中での気付きやリスクを何度も話し合う

じゃあ冒頭のTweetに戻って、プログラマもやばそうなプロジェクトを見殺しにできるようにするには、同じように訓練をしなければいけないのだろうか。デスマ演習などをやったら訓練死してしまいそうな気もする。

ちょっと訳がとっつきにくいのだけれども「アンチパターン―ソフトウェア危篤患者の救出」などを読むのも良いかもしれない。

アンチパターンは、ソフトウェアの開発や導入が成功するためには何を避けるべきか、という教えの集大成です。そういう、やってはいけないことを現にやっている、あるいは、このままだとやりそうだ、ということに早期に気づくこと、…アンチパターンは、その自覚と早期発見がきわめて重要です。本書はソフトウェア開発に関連したさまざまなアンチパターンを詳しく解説し、ソフトウェアの設計(デザイン)、アーキテクチャ、およびプロジェクト管理の各面に見られる多くのアンチパターンを、ユーモアに富んだ軽い文章で指摘してくれます。しかし本書が読み物としてどれだけおもしろくても、それらのアンチパターンの発生を、私たちは必死で防がなければならないのです。
アンチパターン―ソフトウェア危篤患者の救出 謝辞

ソフトウェアの失敗が普遍的なのは、なぜだろうか。われわれはひとつの結論に達した:実践されているデザインパターンよりは、実践されているアンチパターンのほうが圧倒的に多いのだ。
アンチパターン―ソフトウェア危篤患者の救出 序文

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