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勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

要求開発アライアンスでDMBOKの話を聞いてきた

2012/12/3に開催された、要求開発アライアンスの勉強会に参加した。実際には大いに遅刻してしまったので前半の発表内容はフォローできていないのだけど、いくつか興味深い話も伺えたので整理がてら公開するもの。

アジャイル開発を可能にするエンタープライズ・アーキテクチャ

勉強会の前半部分の発表。講演者の中山さんのご好意により資料が公開されている。


痛恨なのは、この部分の発表についてわたしが遅刻した為にまったく話しを聞けていないということなのだけれども、有志の皆さんのおかげでTwitter実況されているので雰囲気をうかがい知ることができる(いい時代だ)。

  • 発表自体は、9月に行われたE-Agilityカンファレンスの内容である。ただ、このカンファレンスの資料は参加者限りの限定公開になっている。3ヶ月遅れではあるけれどもこの資料が閲覧できることが本当に有難い。
  • 企業システムを今後どう組み立てていくか、という観点で非常に刺激のある内容だと思う。スライド3ページの「手組み"2.0"を適用する領域」を見ても、いろいろと参考になる人は多いんじゃないだろうか。
  • 中山さんの「トランザクションハブ(TR-HUB)」構想については、エンタープライズサービスハブ(ESB)の拡張のような概念と理解しているのだけれども(以前に話を伺った)・・・ここはもっと聞いてみたいところ。

DMBOKをベースにしたデータマネジメント

勉強会の後半部分の発表。講演者の松本さんのご好意によりこちらの資料も公開されている。データマネジメント知識体系DMBOKに関する説明と、日本におけるデータマネジメントに関する厳しい状況に関するご指摘など(アイタタ・・・)。


実はDMBOK自体は手元の悩みを解決するために事前に読んでいた。企業におけるデータウェアハウスの構築・維持そして運営に関して非常に広範囲の知識が記載されていてとても勉強になる本だったのだが、それにしても記載されていることを実行することがどうにもイメージできなかったのだ。というわけで、遅刻していたにもかかわらず「どのように梯子を上っていけば良いのか、例えばCMMIにおける成熟度のような整理はないのか」ということを質問させていただいた。答えは「まだ無いが、日本支部の分科会で検討している。DAMAに入ってはどうか」というもの。むむ・・・(保留中)。

データマネジメント知識体系ガイド 第一版

データマネジメント知識体系ガイド 第一版

以下、メモと雑感。なお下記はわたしの誤解や聞き間違い、不理解があるかもしれないので注意。

  • データはソフトウェア開発ライフサイクルの外で、長期間に管理すべきもの。プロジェクト単位で、というものではない。
  • 日本においてはデータマネジメントはできていないといっても良い状況。
    • 欧米では重きを置かれているということ。例えば米国政府やオバマ大統領選挙の事などが紹介されていた。勉強会の後に改めて調べてみたけれども、この記事などを見ると、確かに選挙チームにも「データマネージャ」を含むチームが組成されているようで、そうなのかな、と思った。
  • エンタープライズデータモデルというと、畳のようなサイズの精緻なものをイメージされることがあるが、そうではない。少しずつ育てていくもの、である。
  • データに関する知識や理解・学習が足りていない。
    • 概念、論理、物理データモデルという定義においても、さまざまな場所で方言化している。誤解も多い。
    • 例えば組織構造をデータモデル化する際も、アナリシスパターンにおけるPartyを理解していない。

まだいろいろと理解が足りていないのだけれども、いろいろな刺激を受ける勉強会なのであった。

要求開発アライアンスについて

ちなみに今回参加した要求開発アライアンスは、ソフトウェア開発の企画立案などを中心とした俗に言う上流工程についての議論を行うコミュニティである。勉強会情報などは以下のFacebookページで告知されているので興味がある人はチェックすると良い。ちなみにわたしも運営に関わっているのでステマなのだが・・・。