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勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

イベント「DevLOVE vs スクラム道」に参加して理想のソフトウェア開発について考えた

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釣りタイトルに騙されてついうっかりDevLOVE vs スクラム道というイベントに参加してしまった。詳細なレポートはこちらこちらを参照のこと。イベントの中で「理想のソフトウェア開発」について何人かとお話したことについて。皆の意見とわたしの意見はまったく違うものだった。

つくらない事

このイベントの参加者はアジャイル界隈で活躍中の人、アジャイル界隈に憧れている人が中心で、完全にアウェー。私とお話することになった方は、お一人がサービス提供側企業の方で、もう一人がフリーでサービスデザインなどをやられている方だった。

お二人の意見はそれぞれだったのだけど、ひとつの意見として「理想のソフトウェア開発は、つくらない事」というものがあって興味深かった。

  • 価値を提供することが目的であり、ソフトウェアはその手段
  • 究極的にはソフトウェアをつくらないことが理想的

(上記は私の記憶によるものなので、お二人が言いたかったことは別だったかもしれないということも書き添えておく)

個人的にはソフトウェア(を活用した)ビジネスの観点では同意できる。無駄なソフトウェアを作ることなく、最小限、ソフトウェアの専門家の手を借りずに変更できるようなソフトウェアを使ってサービスを提供できるのであれば理想だろう。

ただ、これはあくまでビジネスの観点であってエンジニアの視点ではないとも考えている。「作らないほうがいい」は「コストが安いほうがいい」という考え方と隣り合っている気がして嫌なのだ。

ひとりでつくる

「理想のソフトウェア開発」と言われてわたしが考えたのは「ひとりでつくる」というものだった。

  • ソフトウェアの特性(スケールさせやすい)を考えると、出来るだけ少ない人数で巨大なものづくりを行うのが最良だと思った
  • 現代のソフトウェア開発を阻む「コミュニケーションをどうするか」という問題も、ひとりで開発するのであれば無くせる

そういえばJoel on Softwareでは仕様書は一人で書けと言っていた。

作成者。1人の作成者。仕様書はチームによって書かれるべきだと考えている企業もあるようだ。あなたがグループライティングを試したことがあるなら、それ以上の責め苦がないことを知っているだろう。グループライティングは、巨大な費用を正当化するために大量の見せ掛け仕事をする必要のあるハーバード新卒のコンサルタントの軍隊を抱えたマネジメントコンサルティング会社に任せておくことにしよう。あなたの仕様書は1人の人間によって書かれ、所有されるべきだ。
Joel on Software - やさしい機能仕様 - パート 2: 仕様書とはどんなものか?

別にここまで極端なことを言うつもりではないけれども、(ビジネス抜きで)ソフトウェア開発のことを考えると少人数化、その果てのひとりで開発というところに行き着くのではないかなぁ。

そういう意味で、例えば「おひとりさま開発」などにも注目していたりする。

Joel on Software
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