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勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

マネージャのいないプロジェクトはない

アジャイルで自己組織化されたチームであっても、プロジェクトマネージャやリーダーがいらないということはない。ある条件が揃った時に一時的にマネージャやリーダーが不要という状況はあるが、その状況を人工的に作り出すのは難しいし、短期的なものになると思う。

チームが目指した自己組織化されたチームって、チーム内で全てが解決しそうですね。そういうフラットなチームに、マネージャやリーダーは必要なのでしょうか?
アジャイルな自己組織化されたチームにマネージャは必要か? #devsumi から考えたこと | daipresentsの世界

上記のエントリでもやっぱりいるよね、という結論になっているが、これに同意。

プロジェクトをドライブするもの

ソフトウェア開発プロジェクトにおけるマネージャの仕事の本質は「管理する」ではなくて「ドライブする」ことだと思っている。進捗管理や課題管理、品質管理などの○○管理はプロジェクトをコントロールするツールだ。プロジェクトという船の進路がコントロール可能な範囲にあるかどうかをチェックするための羅針盤。それ以前に、プロジェクトをひとつの方向に進めるという重要な仕事がある。

マネージャがいらなくなる時

ある条件が揃った時に、マネージャが実質的に不要な状況が来ることはある。

  • プロジェクトの危機(ただし乗り越えられる範囲であること)
  • 明快なゴール
  • 達成時に与えられる高い報酬(金銭に限らず、名誉なども含む)

これらは、プロジェクトマネージャやリーダーのかわりの「ドライバー」となりうる。自己組織化されたモラルの高いチームであれば、短期的にはマネージャやリーダー無しでも活動出来ると思う。

ただし、基本的にこれら人外の「ドライバー」の賞味期間は短い。チームが解決してしまうからだ。その後にマネージャ(リーダー)のいないチームが次の「ドライバー」を見つけられるかどうかはわからない。

オルフェウス・プロセス

書籍を読んだのが随分と前なので間違っているかもしれないけれど、「指揮者のいないオーケストラ」の話を思い出す。

オルフェウスプロセス―指揮者のいないオーケストラに学ぶマルチ・リーダーシップ・マネジメント

オルフェウスプロセス―指揮者のいないオーケストラに学ぶマルチ・リーダーシップ・マネジメント

  • 作者: ハーヴェイセイフター,ピーターエコノミー,Harvey Seifter,Peter Economy,鈴木主税
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 単行本
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オルフェウスは非常に自己組織化されたチームだと思うけれど、マネージャ(リーダー)がいないというわけではなく、固定されていない(頻繁に変わる)。この発想はソフトウェア開発チームにも適用のできるような気がしている。ただし、メンバーのスキルが高い水準で平準化されていないと成立はしにくいだろう。オーケストラには初心者はいない。