勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

アジャイルと規律、俊敏な滝を目指して

書籍「アジャイルと規律 ~ソフトウエア開発を成功させる2つの鍵のバランス~」に関して。2004年の書籍だが恥ずかしながら未読。そしてこれを読んでいない事を後悔もした。本書はたぶんタイトルで損をしている。本書はアジャイル開発プロセスに関する本ではなくて、アジャイル手法と計画駆動型のプロセスベースの手法~つまり、ウォーターフォール開発プロセス~のバランスを取る本だ。そして、ハイブリッドプロセスに関する本でもある。こんな武器があったとは!

残念ながら、ソフトウェア開発に対するこれら二つのアプローチは、お互いにサポートしあう道を採るのではなく、相手をゼロサムゲームにおける対戦相手のようにみなしている。アジャイル主義者は、伝統主義者を罵倒し、プロセスを崇拝する「テーラー式」還元主義者によってソフトウェア開発の人間性が奪われていると嘆く。すると、主流派はそれに応戦して、ハッキング(ずさんなシステムを適当に作っている)とか、品質が悪いとか、真剣なビジネスの中にお楽しみを持ち込みすぎだと非難する。さらに、それぞれの陣営の真剣な信者がやってきては、ほとんど救世主のように甲高い声で自分の信念を言い立てるので、成功のための真の戦略を見つけ出そうとしているソフトウェア開発者やマネジャーはますます混乱するばかりである。
アジャイルと規律 ~ソフトウエア開発を成功させる2つの鍵のバランス~
第1章 規律、俊敏性、それらにまつわる当惑

Amazonなか見!検索にも対応しているので、ちょっと立ち読んでみるのも良い。

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なお、例によって気に入った部分はpookに書き出しているので興味があったら参照のこと。