勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

アジャイルプロジェクトマネジメント

邦訳が2005年の本。恥ずかしながらまったくのノーチェック。アジャイル開発プロセスについて網羅的に調査する必要があって、会社の先輩から紹介されたので読んだ。目から鱗が落ちた。

ます本書であるが、そもそもアジャイル開発プロセスに関する本ではない。

本書『アジャイルプロジェクトマネジメント』は、ソフトウェア開発の枠を越え、さまざまなプロジェクトにアジャイル原則やアジャイルラクティスを適用することでどれだけマネジメントが改善するかを述べている。本書ではAPMのビジネスの視点から見た存在意義、原則やプラクティスを取り上げている。
~~「アジャイルプロジェクトマネジメント」イントロダクションより

ソフトウェア開発ではないアジャイル的な取り組みとしては、佐賀県庁の取り組みなどが思い出される。

結局は、ソフトウェアや開発言語やツールがどうかはあまり関係無いのだ。

不確実な世界でプロジェクトをマネジメントするために、どのような戦略をとるか。本書では「探索型・実験型アプローチ」の戦略としてアジャイルを紹介している。「探索型・実験型アプローチ」を実施する際にボトルネックとなるのはプロジェクトマネジメントである(特に「製造型・仕様本位のアプローチ」がこれまでの前提であった場合顕著に)。

変化に適応するのに苦労しているプロジェクトマネージャが読むべき本だろう。ちなみに、本書では、コードやツールの話はほとんど出てこないので安心していい。

読みながらハッとした部分をPookで記録している。よろしければどうぞ