勘と経験と読経

略すとKKD。ソフトウェア開発やITプロジェクトマネジメントに関するあれこれ。

Agile

ディフェンシブなアジャイル開発

頭の体操。アジャイルは創発的なアプローチでソフトウェア開発の諸問題を(適したプロジェクトにおいては)解決する。従来の計画駆動開発の石橋を叩いて渡る防衛的なスタイルに比べてオフェンシブな開発と呼ぶひともいる。開発をオフェンシブにした分、開発…

インセプションデッキとプロジェクト憲章

書籍「アジャイルサムライ」で紹介されているインセプションデッキは顧客と開発者の境界を溶かすという意味で面白いツールだと思っている。PMBOKで定義されるプロジェクト憲章は、プロジェクトの全体像を明確化するという意味では重要だったけど、顧客と開発…

マネージャのいないプロジェクトはない

アジャイルで自己組織化されたチームであっても、プロジェクトマネージャやリーダーがいらないということはない。ある条件が揃った時に一時的にマネージャやリーダーが不要という状況はあるが、その状況を人工的に作り出すのは難しいし、短期的なものになる…

朝会は文字通り朝にやれ

アジャイルではないソフトウェア開発プロジェクトでも一般化しつつあるプラクティスの一つに朝会(デイリー・スタンドアップ・ミーティング、デイリー・スクラム)がある。正しい読み方は知らないけれど、「ちょうかい」ではなくて「あさかい」って言うのが通…

計画的な負債管理

ソフトウェア開発プロジェクトは、ちょっとした問題によって打ち倒されてしまう事がある。少しずつ状況が悪化し始めると雪ダルマ式に問題が山積して、最後には破産する。立て直すことも可能だけれども、できれば破産させないほうがいい。破産する前にやれる…

アジャイル手法によって生産性が上がりプロジェクトは成功するか?(いいえ)

ソフトウェア開発におけるアジャイル手法の適用が話題になっている。生産性が格段に向上した事例や、従来手法に比べて成功確率が上がったというレポートも出ている。では、あなたの(わたしの)プロジェクトにも導入すべき? その判断はちょっと待ったほうが…

アジャイルプロジェクトマネジメント

邦訳が2005年の本。恥ずかしながらまったくのノーチェック。アジャイル開発プロセスについて網羅的に調査する必要があって、会社の先輩から紹介されたので読んだ。目から鱗が落ちた。アジャイルプロジェクトマネジメント作者:ジム ハイスミス日経BP出版セン…

てにをは症候群とその処方箋

ソフトウェア開発プロジェクトでは、ソフトウェアを作る以外に、ドキュメントも作成する。仕様書とか設計書と呼ばれるものがそれで、ソフトウェアが満たすべき条件などが書かれている。なぜこういったドキュメントを書くのかというと、ソフトウェアそのもの…

Water-Agile-Fall:スケジューリングに関するプラクティス

アジャイル開発プロセスのスケジュールに関する考え方が素晴らしい。 一定の期間(スプリント、イテレーション)に可能な範囲のタスク(ストーリー、フィーチャー)を詰め込み、遂行する。 それぞれのタスク毎に終了条件が明確。基本的には「ソフトウェアが…